サクサク、もちもちの米粉クレープ。
高田にある「Hello MAIDO」
食べる
2026.06.22
上越市にあるクレープ店「Hello MAIDO」。こちらのお店では、米粉を使ったパリパリ食感のクレープとクラフトビールを楽しむことができます。お店をはじめた滝本さんは、現在、東京で働きながら上越でお店を運営する二拠点生活を送っています。そんな滝本さんがこのお店をはじめたきっかけは、ちょっと変わったものでした。今回はお店をはじめたきっかけや、クレープへのこだわり、これからの目標についてお話を聞いてきました。
滝本 なつき
Natsuki Takimoto(Hello MAIDO)
1984年上越市出身。高校卒業後は東京で進学。アパレルに関わる仕事をした後、IT関連の企業で宣伝やプロモーションの仕事をはじめる。そのかたわら地元・上越市の古民家をリノベーションして「Hello MAIDO」を2025年11月にオープン。クラフトビールを飲むのが好き。
「作りたい」その気持ちから、
上越でお店をはじめたきっかけ。
――今日はよろしくお願いします。滝本さんは現在、東京と新潟の二拠点生活をされているんですね。
滝本さん:そうなんです。進学をきっかけに東京に住みはじめました。東京では、SNSマーケティングやコンサルティングに関わる仕事をしています。
――二拠点での生活をはじめた経緯は、どんなものだったのでしょう。
滝本さん:もともと、デザインみたいな何かを作ることに興味があって、今の仕事の前は、アパレルに関わる仕事をしていました。自分で考えて、好きなように何かを作りたいっていう気持ちが強くて、東京でマンションを買って、そこを自分でリノベーションして住んでいるくらいです。
――作るものが、想像以上に大きなものでした(笑)。それだけ熱量があるんですね。
滝本さん:ただ、一度では満足できなくて、そのマンションを売却して新しい物件を買って、もう一度リノベーションしたんですよ。それでも、まだまだリノベーションしたいっていう気持ちが収まらなくて(笑)。でも、また家を売ってリノベーションして引っ越しもするのは大変だし、自分も疲れちゃうので、新しい方法がないか探していました。そんなときに「地元だったらできそう」って思って、上越の物件を探すようになったんです。
――新しい場所を求めて、地元に戻ってきたとは(笑)
滝本さん:東京で暮らしているときから、地元と関わりを持ちたいとは思っていたんです。両親にも定期的に会いたかったですし。ネットで物件を探していたら、この古民家を見つけて。「ここだ」って思って購入することにしました。それからこの場所をどんな場所にするか考えて、作りたいもの、やりたいことを凝縮させた場所が「Hello MAIDO」になります。
――クレープ屋さんにしようと思ったのには、どんな経緯が?
滝本さん:最初はクラフトビールのお店にできたらいいな、となんとなく思っていたんです。でも、東京のあるお店でクレープを食べたとき、衝撃を受けて。私、もともと生クリームがたっぷりのクレープが苦手で、クレープ自体もあまり食べてなかったんです。でも、そこのクレープは生地がパリパリで本当に美味しくて。「これなら自分でもできそう」と思ってクレープ屋さんにすることにしたんですよ。それからクレープの研究をはじめたんですけど、当然、最初からうまく行くわけでもなく……(笑)
――研究する中で、どんなことが大変でしたか?
滝本さん:思ったように生地が広がらないし、生地の配合もどれがベストなのか全然わからないし、クレープ屋さんでバイトをしていた友人に聞いてみたこともあったんですけど、上手くいかなくて、とにかく自宅で練習しました。そのうちレシピも決まって、ようやくクレープもかたちになってきたので、ポップアップイベントで実際にお客さんに食べてもらったんです。そのときは100枚くらい焼いたんですけど、今思い返せば、あれは修行でしたね(笑)


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パリパリ、もちもち。
米粉を使った、上越ならではのクレープ。
――滝本さんが作る、クレープの特徴を教えてください。
滝本さん:いちばんの特徴は、米粉を使っているということですね。新潟といえばお米っていうイメージがあるから、米粉を使おうって最初から考えていました。米粉で作るクレープは、生地を寝かせなくていいんですよ。寝かせる時間とかいろいろ考えなくてもよかったのは、未経験の私にとってすごくありがたかったですね。生地がいちばん楽しめる「シュガーバター」をこれから焼くので、よかったら食べてみてください。
――では、早速いただきます……。 最初はサクサクしていて、食べ進めると生地のもちもちした食感が楽しめますね。
滝本さん:これは米粉を使っているからこその特徴だと思います。生地にはアーモンドプードルを入れているので、サクっとした食感を楽しんでもらえます。うちでは巻き紙にクレープを入れてお渡しするだけじゃなくて、お皿に持ってお出しすることもあるんです。お皿で食べると、クレープのサクサク感がより楽しめますよ。
――お皿でも食べてみたくなります。甘いものから食事系のクレープまでいろいろありますが、中でも滝本さんのおすすめは?
滝本さん:甘い系でおすすめしたいのは「オトナのチョコバナナ」ですね。これ使っているチョコレートソースが自家製なんです。甘さ控えめで、軽いチョコレートソースになっているので、食べ進めても重たく感じないと思いますよ。ちなみに「チョコバナナ」はトッピングの中でお店の一番人気でもあります。
――お食事系のメニューもいろいろ気になります。
滝本さん:女性に人気があるのが、ブルーチーズを使ったクレープですね。あとは土日限定になってしまうんですが、「ツナマヨ」も人気です、これも中の具材は自家製で、パセリをたくさん入れているんですよ。パセリはよくお料理の飾りとして使われるイメージですが、食べると本当に美味しいんですよ。
――クレープと一緒に、クラフトビールも楽しめるんですよね。
滝本さん:クラフトビールはずっと好きだったので、お店をはじめるときから用意しようと考えていました。上越の「Gangi Brewing」さんや「Otama Brewing」さんはもちろん、香川の「久福ブリューイング本島」さんのビールは、新潟ではなかなか味わえない一杯になっていますよ。


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ここはまだ、1店舗目。
滝本さんの、これからのこと。
――昨年の11月からお店をはじめてみて、手応えはいかがでしょう。
滝本さん:このエリアでお店をはじめてよかったって、日々感じています。私がここに来る前から、「CASUAL DAYS」さんや「sankaku x shikaku」さんなど、いろんなお店さんのおかげで、何かをはじめやすい土壌はできていたと思います。あと、このあたりには同世代の方や、二拠点で活動されている方が多いので、ひとりじゃないなって思えるんですよ。
――同じ境遇の方がいると、心強いですよね。「Hello MAIDO」のこれからの目標を、教えてください。
滝本さん:やりたいことは、いっぱいあるんです。まずはお店を増やすことですね。このお店を作ってもなお、まだ私の「リノベーションしたい」っていう気持ちは収まりませんでした(笑)。ここで終わらせたら、私の趣味が終わっちゃいますし、まだまだやっていきたいんです。ここならクレープにこだわらなくても、お花屋さんとか、雑貨屋さんなんかがあるといいな、なんて。
――滝本さんの趣味は、町を元気にすることにもつながっているような気がします。
滝本さん:ここ1軒だけをやっていても、この町に人を呼ぶのは難しいと、この1年で実感しました。だからこそお店を増やして、来てもらう理由を作っていきたいんです。上越でもお店を増やしつつ、いずれは東京でもクレープ屋さんをやってみたいなとも思っていて。人口の多い東京で、上越っていう町を知ってもらうきっかけを作らなきゃって。だから、ここはまだ1店舗目なんです。
――その視点は、東京と新潟で活動している滝本さんならではのものかもしれません。
滝本さん:お店の運営の仕方は、東京での経験が活きていると思いますし、拠点がふたつあるってすごくいいなと思うんですよ。東京で学べることを地元の人に伝えられるし、東京にいたからこそ分かる、地元の魅力も見つけられますから。これから、いろんな地方で私みたいな人が増えていったら、もっと面白いんじゃないかなって思っています。


Hello MAIDO
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