遺族に寄り添い、遺品と共に心も整理する遺品整理士「湊 理志」。
その他
2024.12.05
遺族に代わって遺品の仕分けや整理を行い、不要品を回収する「遺品整理」というサービスがあります。今回紹介する湊さんは、産業廃棄物処理やリサイクルの会社を経営するかたわら、遺品整理に携わってきました。経営する「買取専門店大吉 リオンドール寺尾店」にお邪魔して、遺品整理にまつわるお話を聞いてきました。


株式会社ミナト
湊 理志 Satoshi Minato
1977年石川県生まれ。大学卒業後に富山県の産業廃棄物処理会社に就職し、転勤で新潟県に移住。2017年に独立して「株式会社ミナト」を開業。リサイクルショップ「買取専門店大吉 リオンドール寺尾店」や遺品整理業「and・end(アンドエンド)」など幅広く経営している。趣味は登山と温泉巡り。ラーメンが好きで、いつかラーメン店を開くのが夢。
産廃処理から買取専門店、遺品整理まで携わる。
——大学を卒業して、産業廃棄物処理の会社に就職したのはどうしてなんですか?
湊さん:もともと環境問題に関心を持っていたので、大学でもリサイクルについて勉強していたんですよ。新潟に来てからは柏崎にあるプラスチックリサイクルの会社に勤めて、プラスチックを再生用ペレットにして輸出する仕事を経験しました。その後に独立して「株式会社ミナト」を開業し、産業廃棄物処理とリサイクルをはじめたんです。

——フランチャイズのリサイクルショップ「買取専門店大吉」のオーナーになったのは?
湊さん:それまでとは違ったリサイクルに関わることで、間口を広げてもっといろいろなリサイクルに対応していきたいと思ったからです。
——こちらのお店はリサイクルショップにしてはかなり入りやすい雰囲気ですね。
湊さん:気軽に入れる店にしたかったので、オープンな雰囲気になるよう心掛けました。女性でも入りやすいように、カフェっぽいインテリアにしたり観葉植物を置いたりしているんです。

——それにしても、オープン時間が早すぎないですか?
湊さん:リオンドール寺尾店さんが9時からオープンするので、うちは8時半からオープンすることで、査定の間にお買物を済ますことができるんです。たぶん日本一早くオープンしている買取専門店なんじゃないでしょうか。
——そういうことなんですね。お名刺を拝見すると「買取専門店大吉 リオンドール店」の他に「and・end」という名前がありますね。これは?
湊さん:以前から空家整理や遺品整理の仕事をしてきたんですけど、1年半前にそのための会社を立ち上げたんです。「遺品整理士」の資格も取得しています。

遺族の気持ちに寄り添いながらおこなう、遺品整理。
——どんないきさつで、遺品整理のお仕事を?
湊さん:もともと不動産業者をはじめ弁護士や司法書士の先生の依頼で、倒産した会社の事務所整理を請け負っていたんですけど、そのうちに空家の整理も請け負うようになったんです。そのなかには住んでいた方が亡くなって空家になった物件も多かったので、遺品整理も引き受けるようになりました。
——なるほど。遺品整理というのは、どんなふうに行われるんでしょうか?
湊さん:とにかくいろんなケースがあるんですよ。すべてお任せしたいという場合もあるし、現場に立ち会いたいという場合もある。一緒に片付けたいという場合もあります。それぞれのケースに応じて、遺族に寄り添いながら整理を進めるように心掛けています。

——「清掃」と「整理」は違うんでしょうか?
湊さん:「清掃」はすべてをゴミとして捨てればいいんですけど、「整理」は残しておくものも多いんです。ですから遺族に確認をとりながら仕分け作業を進めることになります。遺族がその場に立ち会わない場合でも、LINEで写真を送って確認を取ります。そのように丁寧な作業をしていくと、ひと月くらいかかっちゃいますね。
——かなり手間や時間がかかる仕事ですね。
湊さん:なかには「遺品」とは違った整理もあるんですよ。介護施設へ入居することになった方や、自分の死後に面倒をかけたくないので生前に整理したいという方もいますし、家が広すぎてひとりでは手に負えないという方もいました。ゴミ屋敷の整理をしたこともありましたね。

——現場もさまざまなんですね。他にも遺品整理で大変なことってあるんでしょうか?
湊さん:遺品整理って廃棄物のアウトプットが重要なんですよ。回収したはいいけど処理できなければ大変ですからね。売れそうなものは買い取りしますし、古着や食器、家具なんかは海外に輸出します。残るものはプラスチックゴミくらいなんですよ。そうして得た利益を差し引いて、遺品整理の費用を少しでも安くしてあげたいと思っています。
——遺族にとってはありがたい話ですね。無駄なくリサイクルするようにしているわけですね。
湊さん:そうですね。着物は手芸作家にお願いして他の雑貨にリメイクしてもらったり、毛布やバスタオルは動物愛護団体やペットショップに寄付して、ワンちゃんネコちゃんの寝床に使ってもらったりしています。それから未使用の食器は飲食店で使ってもらったり、シングルマザーの方々に配布したりしているんです。

——今まで遺品整理に携わってきて、嬉しかったことはありますか?
湊さん:綺麗に片付いた家を見たときは達成感を味わえますね。あと遺族から「形見の指輪を探してほしい」というように、探し物を頼まれることがあるんです。それを見つけて喜んでもらえたときは、こちらも嬉しいですね。泣いて喜んでくださる方もいらっしゃいます。
——最後に湊さんが遺品整理の仕事をする際に、心掛けていることがあったら教えてください。
湊さん:やっぱり遺族に寄り添って、遺品とともに心も整理してあげたいということですね。物には心や思い出が宿ることもあるので、大切に扱っていきたいと思っています。

遺品・空家整理専門 and・end
新潟県新潟市西区小針南8-3
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