岩船港でラーメン定食やカレー、
海鮮料理を楽しめる「岩船荘別館」
食べる
2026.05.19
村上市にある岩船港は、漁港以外に粟島フェリーが発着する玄関口でもあります。そんな岩船港のすぐそばに、民宿と食堂を営む「岩船荘別館(いわふねそうべっかん)」があり、明るく賑やかな女性スタッフの皆さんたちが切り盛りしています。今回はスタッフを代表して小田さんから宿や食堂の歴史、オススメメニューについてお話を聞いてきました。
小田 恵子
Keiko Oda(岩船荘別館)
1981年村上市生まれ。高校卒業後、母親を助け家業の「岩船荘別館」に就業する。趣味はマラソン。
「岩船荘別館」の「本館」は
いったいどこにあるのか?
――こちらは「岩船荘別館」なんですよね。「本館」はどちらにあるんですか?
小田さん:ここからすぐのところにあった「本館」は、もう閉めてしまったんです。こっちは「別館」じゃなくなったんだけど、ずっとこの名前で営業してきましたし、看板なんかも「別館」になっているから「岩船荘別館」のままにしています(笑)
――そうだったんですね。いつ頃から宿を続けてきたんでしょうか?
小田さん:昭和54年に私の母が、釣り客を泊めるための宿としてはじめたんです。それまでは釣り船をやっていました。座敷スペースに飾られているのが釣り船の写真です。テレビの人気深夜番組で紹介されたときには、東京からわざわざ飛んできた方もいたと聞いています。
――その隣にあるのは、大物を釣り上げたときの写真みたいですけど……。
小田さん:あれはサメ退治のときの記念写真です。粟島沖にサメが出たときがあって、父も退治に参加したんですよ。
――サメですか! まるで「ジョーズ」のワンシーンみたいですね(笑)。「岩船荘別館」は今も釣り客に利用されているんですね。
小田さん:今は東北自動車道をはじめ道路が整備されて、釣り人も日帰りできるようになりましたし、ワンボックスカーで来て車中泊される方も増えたので、建設工事で県外から来られた長期滞在のお客様がほとんどなんです。長期滞在のお客様大歓迎ですので、お気軽にご連絡ください(笑)
――あっ、油断したら宣伝を(笑)。じゃあ、ビジネスホテルみたいに利用されているお宿なんですね。それにしては海も近くて眺めがいいですよね。
小田さん:そうですね。海のない長野から来られたお客様は、朝早くから釣りを楽しんでいましたよ(笑)

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釣り宿がはじめた食堂で、
どんなメニューが楽しめるのか?
――お食事処は最初からやっていたんですか?
小田さん:最初は2階が民宿で、1階はラーメン屋さんに貸していたんです。ところがラーメン屋の店主さんがお店を閉めることになったので、それなら自分たちでやってみようかということになり、平成7年からはじめました。
――どんなメニューを提供しているんでしょう?
小田さん:まず、お刺身や焼き魚などの魚料理です。仕入れに合わせて変わりますが、できるだけ岩船港に揚がった魚を使うようにしています。ただ、自然の恵みですので、安定して仕入れることができないんですよ。実際、イカやキスなんかは獲れなくなって手に入りません。
――そういうお話はあちこちで聞きますが……大変ですよね。魚料理は観光客に人気があるんじゃないですか?
小田さん:そうですね。あと近所にできた新潟リハビリテーション大学の留学生が来てくれます。中国から来ている方なんですけど、サバやホッケがお気に入りみたいで、よく食べてくれます。

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土日10食限定の人気メニュー
「ガチャメニュー」とは何か。
――常連のお客さんも多いんでしょう?
小田さん:常連のお客様は魚よりもラーメンやカレーをよく召し上がります。なかでもラーメン定食はいちばん人気がありますね。
――ラーメンにはどんなこだわりが?
小田さん:う〜ん…………ありません(笑)
――(笑)。じゃ、じゃあ、どんなラーメンなのか教えてください。
小田さん:昔ながらの中華そばです。あっさりした鶏ガラスープなので、飲み干していかれる方も多いですね。トッピングは煮卵、メンマ、ナルト、海苔、チャーシュー……あ、チャーシューはしっかり長時間煮込んでつくっています。
――そういうのを教えてください(笑)。その調子で、カレーについても特徴をお聞きしたいと思います。
小田さん:こちらもオーソドックスな、豚肉、玉ねぎ、じゃがいも、にんじんが入っている家庭的なカレーなんですけど、お客様の要望でだんだん辛くなっていったんです。
――ちょっと意外ですね。他にオススメのメニューはありますか?
小田さん:土日だけ提供している10食限定の「ガチャランチ」があります。1,000円でガチャガチャに挑戦していただいて、焼魚とフライ、ラーメンとネギトロ丼というようにメイン料理がふたつ楽しめるんですけど、どの料理が出るのかはお楽しみとなっているメニューなんです。
――まるで福袋みたいですね。
小田さん:土日になると開店前から並んで待っているお客様もいます。発案者は私の息子で、ゲームセンターへ遊びに行ったときに思いつきました。ですから、「ガチャランチ」の担当スタッフは息子なんです(笑)

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お客さんとの距離が近い
明るい女性スタッフの店。
――お客さんとの距離感が近そうですよね。
小田さん:野菜を持ってきてくれるお客様もいます(笑)。うちの母はお客様とおしゃべりするのが好きなので、根掘り葉掘りお話を聞いていますよ(笑)
――昔ながらの食堂っぽい雰囲気で落ち着きます。
小田さん:以前はお座敷スペースがもっと広かったんですけど、年配のお客様が増えて足を曲げて座るのが難しくなってきたのと、スタッフの高齢化で小上がりの上り下りも大変になってきたので、お座敷スペースを減らしてテーブルスペースを増やしました。
――ちなみにお店のスタッフは何歳くらいなんですか?
小田さん:母を含め80代が多いので、私のお友達にも手伝ってもらっているんです。あと、土日には小学6年生の私の息子も手伝ってくれています(笑)
――それは心強いじゃないですか。
小田さん:めちゃめちゃ戦力になっています。その子が「将来は店を継ぎたい」と言ってくれて、自分たちが頑張っていることを息子が認めてくれているようで嬉しいんですよ。

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