人が集まり、つながる場所に。
上古町にオープンした「喫茶STAN」
カフェ
2026.06.01
上古町の3番町と4番町の間の小道を少し進んだところに、新しい喫茶店がオープンしました。お店の名前は「喫茶STAN」。階段を登ってお店に入ると、どこか懐かしさを感じるおしゃれな雰囲気が広がります。このお店の平原さんは、大学時代にコーヒーの魅力にハマり、卒業研究もコーヒーにまつわるものだったというくらい、コーヒーが好きな人。今回はお店の営業前にお邪魔して、平原さんのこれまでのことや、お店のことなど、お話を聞いてきました。
平原 蓮也
Renya Hirahara(喫茶STAN)
2002年新潟市出身。調理の専門学校で和食を学んだ後、市内の日本料理店で働く。その後、胎内市の大学に入学し、喫茶店やコーヒーの魅力に気づく。卒業後は「喫茶STAN」の店長として日々お店に立っている。今年度中に40Kg減量すべく、絶賛ダイエット中なんだとか。
好きなものはコーヒーと喫茶店。
平原さんのこれまでのこと。
――昔の喫茶店のようなレトロさもある、素敵な雰囲気のお店ですね。
平原さん:ここは以前、実際に喫茶店があった場所なんです。その後バーとして使われて、また喫茶店としてこのお店をつくりました。カウンターや椅子は当時のままなんですよ。最初にあった喫茶店のことを知っている方が、このお店に来てくださることもありますね。
――まずは、平原さんがこのお店に立つまでのことを教えてください。
平原さん:高校を出てから、調理の専門学校に進みました。和食ってかっこいいなと思っていたので、日本料理のコースを選択したんです。でも専門に入ったときくらいにコロナウイルスが流行りはじめて、この先のことが不安になったのもあって、学校をやめて市内の日本料理のお店で働かせてもらったんです。
――現場での経験を積むことにしたんですね。
平原さん:働く中で、「やっぱり大学に行ったほうが、将来が不安じゃないかな」と思い直すようになって。それで胎内にある新潟食料農業大学に進学することを決めました。ここで喫茶店とコーヒーのよさに気づいて、その魅力にどんどんハマっていきました。
――何かきっかけがあったのでしょうか。
平原さん:新発田の「三角フラスコ」さんで「インフューズドコーヒー」を飲んだときに、コーヒーって面白いなと思ったんです。豆を発酵するときや保管するときに、フルーツやスパイスを入れて香りを移したコーヒーをインフューズドコーヒーっていうんですけど、普段のコーヒーにはない香りを嗅いで、その奥深さにびっくりしたんです。
――それまで持っていたコーヒーのイメージが大きく変わったんですね。
平原さん:それからはほぼ毎日コーヒーを飲んでいましたね。いろんな喫茶店に行きはじめて、一週間の半分以上は胎内から新発田市に行っていましたね。実は、大学で「発酵」について学んでいたんですけど、卒業研究ではコーヒーからお酒は作れるのか、というテーマで研究をしたんです。
――コーヒーのことを考え続けた学生生活だったんですね。その後、このお店をはじめることになったのにはどんな経緯があったのでしょう。
平原さん:4年生になって就活をしていたときに、知り合いから「今度お店をやるんだけど一緒にやらない?」って声がけしてもらったんです。不安なこともありましたけど、いつか喫茶店をやってみたいと思っていたし、学生のころよく通っていた「Cafe √」さんの存在が背中を押してくれましたね。同じくらいの年でお店をはじめている方がいたので、自分も全力でやってみようって思ったんです。


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あえて王道を選ばない。
「喫茶STAN」ならではのメニュー。
――「喫茶STAN」をひとことで表現すると、どんなお店なんでしょう。
平原さん:時間帯や天気によって、いろんな雰囲気の中でコーヒーや食事を楽しめるお店だと思っています。お昼は窓から光がよく入りますし、夕方ごろになると、店内の照明が映えてまた違った雰囲気になるんです。
――自分のお気に入りの雰囲気を見つけてみたくなります。お店の名前は、どんなふうに決めたんですか?
平原さん:『SOUTH PARK』というアメリカのアニメがすごく好きで、そこに出てくる主人公の名前をとってお店の名前にしました。このお店のメニューも、ちょっとアメリカっぽい感じにしたくて、タコライスやカレーライスをご用意しています。
――中でも、平原さんのおすすめは?
平原さん:カレーライスですね。はちみつに漬け込んで柔らかくしたお肉と玉ねぎを煮込んで作るんですけど、煮込むときに赤ワインを使うんです。最後にハーブ系のスパイスを加えて香りづけするので、王道からは少し外れたカレーになっていると思います。
――カレーだけでも、こだわりがたっぷりですね。そうなると、他のメニューも気になります。
平原さん:たまごサンドもひと味違うものになっていますよ。うちは食パンではなく、カンパーニュで卵をサンドしているんです。カンパーニュって、高いホテルで出されるイメージがあって、それを使ってみたら面白いと思ったんです。サンドしている具材にピクルスを入れてあえて酸味を出してみたり、ちょっと変わったたまごサンドなんです。あとはクリームソーダも人気です。うちはアイスクリームじゃなくて、ジェラートを使っているんですよ。
――食事と一緒にやはりコーヒーも楽しみたいのですが、コーヒーを淹れるときに平原さんが大事にしていることを教えてください。
平原さん:安定して美味しくお出しすることは大事にしています。コーヒーを淹れることって、研究に近い感覚だなと思っていて。日々トライアンドエラーを繰り返しながら、いちばん美味しいコーヒーが出せるように、いろいろ試しています。


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お客さんとの会話を大切に。
いろんな世代の交流の場になりたい。
――先月のオープンから、はや一ヶ月。手応えはいかがですか?
平原さん:やっていて、すごく楽しいですね。みなさん美味しいって言ってくれますし、料理の写真を撮ってくれる方もたくさんいて、すごく嬉しいです。一ヶ月やってみて、コーヒーが苦手な方に向けてドリンクを増やしたいな、とか、ホットドックとかタコスもやってみたいな、とか、これからやりたいことも見えてきました。
――いろいろ考えているんですね。平原さんはどんなことを大切にしながら、お店に立っているのでしょう。
平原さん:僕自身、誰かといると盛り上げ役になることが多いんです。だからお店でも、みなさんとお話することが多くて。その中で、お客さまとの距離感は大切にしています。ひとりで作業をしているお客さまがいたら最低限しか話かけないようにしたり、お客さまの過ごし方にあわせて話しかけることは意識しています。
――これから「喫茶STAN」をどんなお店にしていきたいですか?
平原さん:いろんな年代の方が仲良くなれるような、出会いの場になれたらいいなと思っています。以前は、東京から来たお客さまが他の席に座っていた方といろんなお話で盛り上がっていたこともありました。そんなふうに、はじめて会う人とも仲良くなれるようなお店にしていこうと思っています。
――最後に、平原さんの目標を教えてください!
平原さん:まずは、もっとたくさんの方に、このお店のことを知ってもらえるように、頑張っていきたいですね。その中で、マルシェみたいなイベントに出店できたりしたら、面白いんじゃないかなって思っています。


喫茶 STAN
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