お昼はハンバーガー屋さん、夜は人と人をつなぐバー「NAKAMA」。

新潟駅近くの「駅前楽天地」に、新しく「WorldBurger」というハンバーガー屋さんができたという噂を聞きつけ、早速取材に行ってみたのですが……どうやらこのお店、夜は「NAKAMA-BAR&COMMUNITY SPACE」というコミュニティバーを開いているんだとか。いったいどんなお店なのでしょうか。今回は「NAKAMA」兼「WorldBurger」の店主・澤渡さんにいろいろお話を聞いてきました。

NAKAMA-BAR&COMMUNITY SPACE /WorldBurger新潟駅前店

澤渡和輝　Kazuki Sawado

1992年村上市生まれ。早稲田大学卒業後、新潟の銀行に4年間務める。その後会社を辞め、ママチャリを使って日本各地を旅したり、海の家の手伝いを経験。2020年に「NAKAMA-BAR&COMMUNITYSPACE」をオープンし、2022年4月に同店にて「WorldBurger新潟駅前店」をオープン。最近ハマっていることは旅をすることで、その様子をYouTubeにもアップしている。

誰もが気軽に集まれる場所を、新潟に作りたくて。

――まずはじめに「NAKAMA」ってどんなお店なんですか？

澤渡さん：「楽しい」「つながり」「きっかけ」をコンセプトにしたバー&コミュニティースペースです。普通に飲んでもいいし、人と人とのつながりを作る場として使っていただいてもいいし、何かをはじめるきっかけ作りだったり、ここに来れば誰かに出会える。そういった空間です。

――澤渡さんが「NAKAMA」をはじめようと思ったきっかけは？

澤渡さん：社会人になってから、趣味の範囲で人と人とのつながりを持たせる場としてのイベントを企画運営する機会があったりして、もとからイベント企画には興味があったんです。その後、会社を辞めてしばらくした頃、友人とシェアハウスをしようって話になったので、試しに万代のあたりに家を借りてみんなが楽しく集まれる場所を作ってみたんです。そこには1か月で100人くらい来たんじゃないかな。とにかくたくさんの人が遊びに来てくれて。ただ、ちょうどその頃新型コロナが流行りだしてきた時期でもあって、オンラインではなくオフラインが求められているんだなっていうのを身をもって感じて……。

――ふむふむ。

澤渡さん：その頃は続々と飲食店が閉店して、気軽に集まれる場所が少なくなってしまっていたんです。それと、僕がサラリーマンだった頃、新潟に人と人とがフランクにつながれる場所ってなかったなと思って。それで気軽にお店に入れていろんな人と話ができる場所を作りたくて「NAKAMA」をはじめました。

――お店には、どういう人が遊びに来ますか？

澤渡さん：友達が欲しい人、学生で意欲がある人、企業、転職を考えている人、……何かを求めている人が多いです。あと、何からはじめればいいのか分からないって方や、ひとりで来る方もいます。

――でも、どうやって人と人がつながるんですか？

澤渡さん：ここで自分の悩みや趣味の話、将来の夢をいろんな人と話してお互いにアドバイスし合ったり、励まし合ったりして、お客さん同士がここでつながる。「このお店に来て、人生変わった」とか「もっと頑張ろうって思えた」っていってもらえる機会もあって、そういう言葉はすごく嬉しいですね。

世界の味を楽しめる「WorldBurger」。

――ところでこのお店、お昼は「WorldBurger」というハンバーガー屋さんを営業されているんですよね？

澤渡さん：はい。「WorldBurger」は東京の池袋に本店があって、僕の大学時代の先輩が運営しているハンバーガー専門店です。その方に「これから全国展開していきたいから、試しに新潟でやってみないか？」って声をかけてもらって。もともと「NAKAMA」はお昼の時間をお客さんにイベントを開いてもらったりしていたんですけど、それって毎日開催できるわけではなかったし……。だったら自分がなにかをやるのもいいんじゃないかって思って、引き受けることにしました。

――そうだったんですね。では、ハンバーガーの特徴を教えてください。

澤渡さん：メニューは全部で7種類あって、その内4種類はメキシコ、イングランド、アルゼンチン、韓国の味を表現した世界のハンバーガーが楽しめます。厳選ビーフ100％のパテと、酒酵母を使った特注のバンズを使用しています。

――人気メニューを教えてください。

澤渡さん：「ENGLAND BURGER（イングランドバーガー）」が人気です。レッドチェダー、ガーリッククリーム、グラナブロックの3種のチーズが合わさった、チーズ好きには溜まらない一品です。それからサルサチーズ、ハラペーニョ、チップス、アボカドを使用した「MEXICAN BURGER（メキシカンバーガー）」も好評いただいています。そういえば、最近このハンバーガーで嬉しかったことがあったんですよ。

――え、どんなことがあったんですか？

澤渡さん：世界各地を旅していて、メキシコにもよく行くという方がお店に来てくれたんですけど、「MEXICAN BURGER」を食べながら「現地の味を感じることができて嬉しい」って言って、次の日もお店に遊びに来てくれたんです。

「NAKAMA」で新潟を盛り上げたい。

――実際にお店をやってみてどうでしたか？

澤渡さん：「NAKAMA」はよくも悪くも2、3年でお店を閉めようと思っていたんです。でもありがたいことに「残してほしい」「なんかあったときにここに来たい」って声もいただいたりして、気づいたらすごくアットホームな場所になっていました。なので、「NAKAMA」を残しつつ、今後はここで出会った人たちと事業展開したり、僕が会社を立てて会社同士でつながったりして、せっかく出会った人たちとなにかしらで関わっていけたらいいなと思っています。