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テーマは「感動体験」。「NIIGATA COFFEE FESTIVAL」開催に込めた思い。

10月26日、27日にアオーレ長岡で開催された「NIIGATA COFFEE FESTIVAL」。7年ぶり3回目となる今回は、コンセプトも運営メンバーもガラッと変わり、県内外のコーヒーショップに加えて幅広いジャンルの出店者が集まりました。2日間で10,000人以上が来場し、大成功を収めた今回のイベント。主催の「GOOD LUCK COFFEE」青柳さん、実行委員メンバーの太刀川さん、桝潟さん、坂本さんへの開催直前インタビューを、イベント当日の写真とともにお届けします。

 

 

GOOD LUCK COFFEE

青柳 拓郎 Takuro Aoyagi

「GOOD LUCK COFFEE」代表兼バリスタ。カフェと庭師のキャリアを持つ(1級造園技能士)。第1回、第2回「NIIGATA COFFEE FESTIVAL」の主催者。好きなこと=カフェを通して人やコミュニティへの貢献をモットーとする。

 

ひねもす大学

太刀川 晋平 Shinpei Tachikawa

大手学習塾に22年間勤務。多くの子どもたちや保護者と向き合う。その中で、教育に対する理想が固まり独立。長岡市で「ひねもす大学」を2023年に開校。新しい学びのかたちを小学生から高校生に提供している。

 

新潟県庁

桝潟 晃広 Akihiro Masugata

「beyond the boundary!境界を飛び越えろ!」を合言葉に、自分の暮らしと子どもたちの未来づくりのため、県庁職員としてだけなく、地域の神輿会役員など、様々な地域やレイヤーを横断し活動を続ける。

 

SENTO

坂本 陵紀 Ryoki Sakamoto

1996年生まれ。兵庫県・淡路島出身。長岡造形大学大学院造形研究科修士課程修了。大学時代は建築を専攻し、学生の頃からイベント、空間、グラフィックやブランドなどのデザインディレクションを手掛ける。自ら主宰する「SENTO™︎」を始めとしたデザイン/トラベル/ステッカーの3レーベルを展開する。

 

「感動」を届ける出店者が集まる。

――今回の「NIIGATA COFFEE FESTIVAL」、7年ぶりの開催になるそうですね。まずは今年のテーマから教えてください。

青柳さん:今回は「感動体験」をテーマに掲げています。普段の生活での「売る・買う」っていう消費活動の中で「感動」を受け取ったときって、きっと「また来たいな」とか「誰かに伝えたいな」って感じると思うんです。

 

――店員さんのちょっとした気遣いがあったり、活動している人の思いを感じられたりすると、グッときますね。

青柳さん:そうすると、例えば同じ商品がほかで手頃に買えたとしても、わざわざそのお店に行って買いたくなったり、その人に会いたくなったりしますよね。人ってそういう体験を求めていると思っていて。出店者さんそれぞれが普段表現しているものを束ねて、まだ知らない体験を届けられたらいいなって思います。

 

――「NIIGATA COFFEE FESTIVAL」ですけど、出店店舗一覧を見ているとコーヒー以外にもいろんな出店者さんがいますよね。クラフトビールとかフードとか観葉植物とか……。

青柳さん:コーヒーは手段のひとつであって、人と人をつなぐツールは食べものでも服でも植物でも、なんでもありだと思うんです。それらを媒介として、個々が大切に思っていることを来場される人たちに受け取ってもらいたいですね。

 

――出店者の方たちには、みなさんでお声がけされたんですか?

青柳さん:そうです。声をかけるうえで、テーマとして掲げている「感動体験」を、まずもって僕たちが受けたことがあるかっていうところを大事にしました。

 

 

――青柳さんは前回、前々回のイベント運営にも携わっていたそうですが、ほかの実行委員みなさんは今回新しく集められたメンバーなんですよね。どういうご関係なんですか?

青柳さん:もともとつながりがあったんです。一緒に活動したこともあって、だからこそ今回、規模が大きいものを表現する上でこのメンバーの力が必要だと思いました。

 

太刀川さん:僕たちはお互いのやりたいことを語り合うような仲で、拓郎くんがどういうことを表現したいと思っているか以前から聞いていました。2020年に3回目の「NIIGATA COFFEE FESTIVAL」を一緒にやらないかって話があって、このメンバーで動きはじめていたんです。それがコロナ禍の直前でした。イベントに対する向き合い方とかも考えていく中で気持ちが熟して、このタイミングで「やろうか」って。

 

 

――実行委員のみなさんはそれぞれ、どういう分担で動いているんですか?

青柳さん:坂本くんはデザイン担当。ロゴとか空間を手掛けてくれました。

 

坂本さん:ロゴも一新することになって、1から考えました。ロゴを見てもらうと「O」の文字がコーヒー豆になっていて、右に傾けることでイベント参加者のさらなる発展を表しています。それから豆の十字は、大手通りとすずらん通りが交差する地点を俯瞰で見たマップと重なるんですよ。長岡から発信しているイベントだっていうことを強調しています。

 

 

――おお〜、確かに地図と見比べるとぴったり重なりますね。

青柳さん:それから晋平さんは、イベントを手伝ってくれるボランティアさんたちを取りまとめてくれています。普段から学生さんたちと関わっていて、人を導くこととか人を束ねることに長けていると思うから、そういうところで力を発揮してもらっています。

 

太刀川さん:僕がやっている「ひねもす大学」に通っている高校生とか周りにいる大学生とか、学校の先生たちでボランティアメンバーを組みました。こういう、ちょっとイケているイベントってなかなか人を巻き込みづらいんですけど、巻き込めたらきっと意味があるんだろうなっていうメンバーです。彼らとお客さんとの間にどういうコミュニケーションが生まれるのかっていうことが楽しみですね。

 

――普段とはまた違った生徒さんたちの姿が見られそうですね。桝潟さんはどういうポジションなんでしょう?

太刀川さん:まっさんは僕らが好き勝手なことを言ったとしても、うまく束ねてまとめてくれるんです。きっといちばん経験が多いので、信頼しています。

 

青柳さん:「言っていることって、つまりこういうことでしょ」って、言語化したり数値化したり。そういういったところを桝潟くんがまとめてくれています。

 

個々の表現を束ねることで、より遠く、より多くに届く。

――みなさんそれぞれ、今回のイベントで来場者の方にどういうことを感じてほしいですか?

青柳さん:今回の参加店舗はコーヒーショップだけでも15店舗あるんです。でもひとつとして同じコーヒーはないと思うんですよ。それはレシピや豆が同じだったとしても、提供している人が絶対に違うから。だから「その人」が届ける商品を楽しんでほしいですね。あとはリスペクトが生まれてくれたらいいなって。「ここに届けてくれてありがとう」、お店の人は「来てくれて、買ってくれてありがとう」。そういうリレーションシップをより強くできたらいいなって思います。

 

太刀川さん:第三者から読み解いてほしいことがあって。出店者に、県外の方がけっこういるんです。そういう方たちって、販売数とか売上とかはきっとそこまで見込んでいないんじゃないかと思っていて。各店舗をお休みにしてまで長岡で出店してくれる理由が、僕たち自身もまだ分かっていないんです。来場する方たちに、それを読み解いてもらいたいですね。

 

桝潟さん:僕が思うのは「グッドコミュニケーションが生まれるといいな」ってことですかね。ただものを売り買いするだけじゃつまんない話になっちゃう。そこにコミュニケーションがあるかどうかだと思うんですよ。出店者と来場者とか、来場者同士とか。いろんな関係が生まれるといいなって思います。

 

坂本さん:素敵なお店が集まるので、それぞれのお店のポテンシャルというか、魅力を感じてほしいですね。もちろん個々の魅力もあるんですけど、集まったときにどういうパワーが生まれるかっていうことを、来場者する方に体感してもらいたいです。

 

 

――来年以降も開催する予定なんでしょうか?

青柳さん:開催したいという思いはあります。今回の開催で我々が表現することをみなさんに受け止めてもらって、また必要としてもらえたらやりたいなと。一方通行にならないように、相互に必要とする関係を生み出せたらいいですね。

 

――来場者とつくっていくイベントになりそうですね。

青柳さん:普段はそれぞれが個々で伝えていることを束ねることで、より遠く、より多くの人に思いを届けられると思うんです。僕ひとりでは難しいけど、実行委員のメンバーとかボランティアスタッフとか出店者の方たちがいればできるんじゃないかなって。

 

 

 

NIIGATA COFFEE FESTIVAL

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