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料理教室を通して新潟の食を伝える「クッキングライフnukunuku」。

東中通にある人気のレストラン「ティオペペ」。その2階に「クッキングライフnukunuku(ヌクヌク)」という料理教室があります。料理教室のオーナーは「ティオペペ」のマスターの奥さん。料理教室をはじめた理由、どんな思いで料理を教えているか、オーナーの渡辺さんにいろいろとお話を聞いてきました。

 

 

クッキングライフnukunuku

渡辺 まゆみ Mayumi Watanabe

1977年東京都生まれ。栄養士。東京の大学で栄養学を学んだ後、中学や高校で家庭科教員として勤務。20代後半から料理教室で講師として働く。結婚を機に新潟に移り、夫の経営するレストラン「ティオペペ」の2階に「クッキングライフnukunuku」をオープン。7歳の娘と海に潜ったり、スキーを楽しむアウトドア派。

 

家庭科の先生から、料理教室の講師へ。

——渡辺さんは昔から料理が好きだったんですか?

渡辺さん: 母が料理好きだったので手伝ったりはしていました。料理を作るというよりは「食」に対しての興味を持つようになりましたね。

 

——でもすぐに料理を作る仕事を目指したわけじゃなかったんですよね。

渡辺さん: 高校生のときに、将来は教員になりたいと思うようになったんです。英語、国語、社会、家庭の中から選択することになって、以前から興味のあった「食」に関わる家庭科の教員を選んだんです。大学では栄養学を専攻して勉強しました。最初は東京の通信制高校で家庭科の教員をやったんです。その学校はできて間もなかったので、まだいろいろなシステムもできていない状態で、その中で教員をやるのはとても大変でしたね。その反面、なんでも単位にできる自由さもあったので、家庭科のカリキュラム以外でも、何かを頑張った子には単位をあげてました(笑)

 

 

——最初からけっこう大変な勤務先だったんですね。

渡辺さん: そうなんですよ(笑)。通信制高校の後は、都内の公立中学校で非常勤講師として家庭科を教えていました。その後、20代の後半から青山や有楽町の料理教室で講師として働くことになったんです。

 

——家庭科の先生から料理教室の講師になったのはどうしてなんですか?

渡辺さん: 結婚して新潟に行くことになったんです。新潟に行ってからどうしようかと考えて、料理教室をやろうと思ったんですよ。それで経験を積んで実績を作るために、料理教室での講師を始めたんです。それで、その後新潟に移って、夫の経営するレストラン「ティオペペ」の2階で「クッキングライフnukunuku」をオープンしたんです。

 

教室に来る人たちには、自分で出汁を取れるようになってほしい。

——料理教室にはどんな人が習いに来るんですか?

渡辺さん: 最初はマダムが来るような教室にしようと考えていたこともあったんですけど、今では誰もが気軽に料理を楽しんでもらえる場所になりました。ビギナークラスには料理をやったことがないっていう20代〜30代の女性とか男性とかが来ています。とにかく「料理って楽しい!」って思ってもらえるように心がけていますね。上達してきたら家庭料理や旬のおもてなし料理にステップアップしていただきます。

 

——本当に料理をやったことがない人でも大丈夫なんですね。どんなことを、どんなふうに学べるんでしょうか。

渡辺さん:なかなか手に入らないような輸入食材を使った料理を学ぶ教室を考えていたんですけど、身近な食材を使った料理を教えてほしいという声が多かったので、家庭にあるような食材で作れる料理を教えています。とくに受講期間が決まっているわけではないので、短期集中で覚えていく人もいれば、長い時間をかけてゆっくり覚える人もいますね。自分のペースに合わせて無理なく受けてもらえればいいと思います。

 

 

——なるほど。ちなみに料理が上達するコツってあるんですか?

渡辺さん:自分が作った料理を誰かに食べてほしいとか、自分の作った料理を食べて身体が元気になるとか、料理に対して張り合いを持つことが大切ですね。男性の場合は調理器具を揃えたりするといいかもしれないですね。女性の場合は健康や美容を意識するようにしてみるといいんじゃないでしょうか。

 

——モチベーションを上げることが上達につながるわけですね。渡辺さんは料理教室を通してどんなことを伝えたいと思っているんですか?

渡辺さん:みんなが自分で和出汁を取れるようになってほしいと思っているんです。世の中には簡単に出汁が取れる便利なものがたくさんありますよね。実際、教室に来る男性も最初は作った料理を食べて「味が薄い」っていう感想が多いんです。それだけ化学調味料の味付けに舌が慣れちゃってるんですよね。そういうものを使うのもいいんですけど、ふだん食べている料理が、本来はどんなもので作られているのかっていう根本を知ってほしいんです。

 

新潟の郷土料理が自宅で作れる調理キットを開発したい。

——今後やってみたいことってありますか?

渡辺さん: 観光で新潟市に訪れた外国人に、新潟の郷土料理を作って食べてもらう企画を準備していたんですけど、新型ウイルスの拡大で中止になったんです。状況が落ち着いたらその企画を復活して、新潟の美味しい食材や郷土料理を多くの人に知ってもらえるよう広めていきたいですね。

 

 

——料理教室を通して新潟の食文化を広めたいというわけですね。

渡辺さん: はい。それから調理キットを作りたいですね。夫の経営する「ティオペペ」で、お店の料理が簡単に作れる「パエリアキット」を製品化して「ナチュレ片山」さんに置いていただいるんです。それと同じように新潟の郷土料理が自宅で作れる調理キットを開発して販売していきたいんですよね。

 

 

ご主人の経営する「ティオペペ」と連携しながら、食のトータルプロデュースをしていきたいと語る渡辺さん。「クッキングライフnukunuku」を通じて、新潟の美味しい食材や郷土料理が、県外や外国にまで広まってくれたらうれしいですね。料理をマスターしたい人は「クッキングライフnukunuku」の料理教室を受講してみてはいかがでしょうか。

 

 

クッキングライフnukunuku

〒951-8116 新潟県新潟市中央区東中通一番町86-81 サカエビル2F

025-228-0710

※掲載から期間が空いた店舗は移転、閉店している場合があります。ご了承ください。
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