世界で腕を振るったシェフのいる「アジアン食堂 マナカフェ」。
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2020.02.18
料理経験20年以上の、インドネシア出身シェフが作る料理とは。
阿賀野市にある「アジアン食堂 マナカフェ」は、有名ホテルで料理長を務めた経験を持つ、インドネシア出身のシェフ・センビリング ロキヤノさん(通称、ロッキーさん)が営むアジア料理のお店。今回はロッキーさんが日本に来るまでの経歴や、お店をはじめたキッカケについてうかがいました。

アジアン食堂 マナカフェ
センビリング ロキヤノ Rockyano Sembiring
1976年インドネシア生まれ。インターナショナルホテル「Club Med(クラブメッド)」で料理長を務めるなど、レストランなどを含め料理経験20年以上のベテランシェフ。2019年「アジアン食堂 マナカフェ」をオープン。
一枚の皿、それはアイディアを自由に表現できる場所。
――今日はよろしくお願いします。まず、どんなキッカケで料理の世界に入ったのか教えてください。
ロッキーさん:私が住んでいたインドネシアの地域には、サービスや料理などのホテル業に関することが学べる専門学校がありました。高校の卒業を控えて進路に悩んでいたときに、友達から「あのホテルの専門学校って、楽しそうじゃない?」って言われたんです。正直、パソコンが好きだったからコンピューター関係の大学を考えていたけど、料理人はマスターシェフになったり、自分のお店をもったりしたら明るい将来が待っているなと思って料理にも興味を持ちました。
――じゃあ、コンピューター関係の大学には行かないでホテルの専門学校へ?
ロッキーさん:はい。ペーパーテストと面接を受けてその専門学校へ行って、イタリア料理やフランス料理を中心に学びました。「将来が明るい」という理由で料理の道を選んだけど、ひとつの皿の上でアイディアを自由に表現できることがとても楽しくて、気がついたら料理に夢中になっていましたね。

世界各国での経験と運命の出会い。
――専門学校を卒業してからはどうされたんですか?
ロッキーさん:日本をはじめ世界各国で展開するインターナショナルホテル「Club Med」がインドネシアのビンタンで新しくオープンするとき、そのオープニングチームに加わりました。そこでは1年間働いて、それから北海道にある「Club Med北海道サホロ」へ異動。その後もビザの関係でモルディブやオーストラリア、プーケット、バリなどを1年毎に転々としていましたね。
――すごい! 世界各国で料理をしてきたんですね。暑い国から寒い北海道に来たときの感想はどうでしたか?
ロッキーさん:とても寒かったです。寒過ぎて最初は鼻血ばかり出ていました(笑)。冬の夜は-40℃まで気温が下がって、外に出しておいた玉ネギが凍っていてビックリしたのを覚えています。でもホテル内で暮らしていたから休憩時間になるとスノーボードが楽しめて、新しい趣味ができました。楽しかったなぁ。

――北海道の冬を満喫していますね。ロッキーさんはどうして新潟に移住することになったんですか?
ロッキーさん:「Club Med」で働きはじめて10年が経ったときです。2回目の北海道へ異動になりました。そのとき、人事部のアシスタントとして働いていた女性に恋をしたんです。当時は料理長を任されていたから事務的な話をすることが多くて、熱烈なアプローチをかけました(笑)
――もしかして今の奥さんですか??
ロッキーさん:そうです。付き合いはじめてからも「結婚してください!」って100回以上はプロポーズしましたね。何回も何回もアプローチするのがインドネシアスタイルなんです。
――情熱的ですね(笑)
ロッキーさん:それでプロポーズにOKがもらえたから、奥さんの出身地である新潟にやって来ました。それからはイタリアンやフレンチ、スパニッシュレストランで働いたり、結婚式場の調理場でも働いたり、10年くらい新潟市内で料理人として経験を積んで、2019年に阿賀野市で「アジアン食堂 マナカフェ」を開きました。

メジャーから本格料理まで。ベテランシェフが提供する料理とは。
――出店するときには、新潟駅の近くなど中心街は考えていなかったんですか?
ロッキーさん:会社や店舗で働きながら、自分の店を持ちたい気持ちがずっとありました。それで料理人として働きはじめて20年のターニングポイントで「やってみなきゃわからない」と、チャレンジ精神で独立を決めました。新潟市中央区などの物件を探したけど、なかなか条件に見合った物件に巡り合わなくて。でも、知人からの紹介でこの場所と出会いました。阿賀野市には気軽に食事が楽しめるカフェのような空間が少ないこともあって、もしかしたら地域の人たちに喜んでもらえるかもと思い、チャレンジ精神をまたまた発揮させたんです。
――そうだったんですね。それでは「アジアン食堂 マナカフェ」について教えてください。どんなお店ですか?
ロッキーさん:タイやインドネシア、ベトナム、シンガポールなど東南アジア料理のなかでも、誰しもが知っていたり、聞いたことがあったりするメジャーでカジュアルな料理をなるべく多く提供するように心掛けています。もちろん本格的な料理もあるけど、まずは気軽にアジア料理を食べてもらいたいから、ちょっとずつ小出しにしているんです。

――なるほど。日本人でも食べやすいように辛味を抑えるとか、何か工夫やこだわりはありますか?
ロッキーさん:現地の味をそのまま提供しても、なかなか受け入れてもらえないと思います。だからといって日本人の味覚にすべてを合わせるのではなくて、本格的な味を損なわないように、日本人でも食べやすい料理を作るようにしています。あとは食材にもこだわっていて、ライムリーフやレモングラスなどの調味料は現地から取り寄せて、野菜や肉、米は阿賀野市の新鮮な物を使っているんです。
――現地の食材だけでなく、地元の食材も使っているんですね。これからの店作りについても教えてください。
ロッキーさん:料理はもちろん、今までの経験のなかで、コミュニケーションの大切さも学びました。辛味が苦手、パクチーが好き…そういったコミュニケーションを通して好みに合った料理を提供していきたいと思っています。あとはもっと地域に根差したお店になれるように、ですね。家族連れでもアジア料理を気軽に楽しんでもらいたいので、2階の座敷席を活用してもらって、ママ会やパパ会などで地域の笑顔がたくさん見られるお店にしていきたいんです。

「アジアン食堂 マナカフェ」で食べたいアジア料理はコレ。




【閉店】アジアン食堂 マナカフェ
新潟県阿賀野市地城271
0250-25-7793
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