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飲食店の新しいフィールドを開拓するフレンチレストラン「OV」。

新潟市中央区にある「80万人のためのフレンチ OV」は、オーナーシェフの一仁さんとワインソムリエの智夏さんの仲良し夫婦が営むフレンチレストランです。スーパーとコラボしてお弁当を作ったり、テレビ番組の料理コーナーにも出演したりしているので、「OV(オヴィ)」の響きを聞いたことがある人も多いのでは。今回は、そんなチャレンジ精神豊富な富樫ご夫婦にインタビューしてきました。

 

80万人のためのフレンチ OV

富樫 一仁 Kazuhito Togashi

1981年山形県鶴岡市生まれ。新潟大学工学部を卒業後、若者向けの居酒屋や老舗のダイニングバーなど幅広いジャンルの飲食店で料理人としての腕を磨く。2010年にフレンチレストラン「Mare」をオープン。同年、智夏さんと結婚。2015年に移転をして、新潟市中央区堀之内に「80万人のためのフレンチ OV」をオープン。

 

80万人のためのフレンチ OV

富樫 智夏 Chinatsu Togashi

1982年新潟市生まれ。東京の日本ホテルスクール専門学校を卒業後、グアムにあるヒルトンホテルへ就職。帰国後は飲食業界で働き、自分に合ったキャリアを見つけるために新潟へUターン。一仁さんとの結婚を機に、再び飲食業界へ復帰。2015年にワインソムリエの資格を取得。新潟のワイナリー「Fermier(フェルミエ)」の「田園」がオススメ。

 

卒論よりも料理が優先? 新潟大学工学部から料理人デビュー!

——一仁さんって、新潟大学工学部出身という噂を聞いたんですが……本当なんですか?

一仁さん:よくご存知で(笑)。建築に興味があったから、新潟大学工学部へ進学したんですけど……、今はご覧の通り料理人です(笑)

 

——どうして工学部だったのに料理の世界へ進んだんですか?

一仁さん:大学4年生のときに、希望していた内装建築を学べる研究室に行けなかったんですよ。「内装の道へ進めないなら、もう建築には縁がない」と思って、料理の世界を選びました。

 

 

——当時から料理も好きだったんですか?

一仁さん:そうですね。大学時代には友人に手料理を振る舞ったり、研究室の仲間に差し入れしたりしていました。料理に夢中になって卒論をなまけていたら、先生にこっぴどく叱られましたこともありました。でも無事に大学は卒業できました(笑)

 

——自分のやりたい道を進んでいる感じがして素敵ですね。卒業後は、どこかで修行をしていたんですか?

一仁さん:何のツテもない状況だったから、最初は求人誌で探したダイニングバーで働きました。それから居酒屋やフレンチダイニングとか、いろいろなところで働きましたね。

 

——やっぱり、当時から独立は考えていたんですか?

一仁さん:料理人になると決めたときから、30歳までに自分の店を出すことを目標にしていて、目標のためにどう行動するか具体的に決めて行動していました。それで29歳のときにフレンチレストラン「Mare(マーレ)」を作って独立したんです。

 

この街に根づき、笑顔になれる、そんなOVの味。

——「Mare」から「OV」へとリニューアルしたのは、どんな理由だったんですか?

一仁さん:「Mare」はフレンチの店のつもりだったんですけど、イタリアンのお店と思われがちだったんです。取材でもパスタが取り上げられるし。そもそも店名の「Mare」は、イタリア語で「海」だったという(笑)

 

智夏さん:それに、鳥屋野潟沿いにあったから車での来店が多くて、お酒を飲まない方もいらしたんです。私はワインソムリエの資格取得に向けて勉強していたし、料理とワインの組み合わせをもっと提案したくて。それでお酒を楽しんでもらえるロケーションを考えていたタイミングで今の場所(新潟市中央区堀之内)に新しく物件ができるという話を聞いて、移転リニューアルを決めました。

 

 

——それで店名も変えて心機一転、スタートしたんですね。「80万人のためのフレンチ OV」という個性的な店名には、どんなメッセージが込められているんですか?

一仁さん:「80万人」は、新潟市の人口を意味していて、新潟に根づいたレストランになりたいという想いを込めました。OVのOとVは口の形です。

 

——え? 口の形ですか?

智夏さん:「O」は食事をしてびっくりしたときの「お〜……」という口の形で、「V」は美味しい物を食べて幸せになったときの口角が上がった表情をイメージしています。

 

 

——あ、なるほど。ちなみに、お店作りで一番こだわっていることは何ですか?

一仁さん:料理とお酒で、最高の組み合わせをご提案できることですね。

 

智夏さん:私は料理の好みを聞いて、最適なお酒を提案することを心掛けています。基本的にはボトルワインの提供はしないで、その日のメニューに合わせてセレクトしたワインをグラスで提供しているんですよ。

 

——どうしてグラスでワインを?

智夏さん:ボトルワインだと、飲み切るまで同じワインで通すことになりますよね。でも、魚料理に合うワインと肉料理に合うワインは異なるから、料理によって合うワインはそれぞれなんです。だから、一番美味しく味わえるワインを提案するために、グラスワインをオススメしています。私たちのお店では、ほぼ100%の方がお酒を注文されるので、ソムリエ冥利に尽きます(笑)

 

レストラン営業だけでなく、いろいろチャレンジすることで事業を開拓。

——今は予約制の営業なんですよね。やっぱり、新型コロナウイルスが影響しているんですか?

一仁さん:それもありますね。でも、飲食店が厳しい状況だからこそ、新しい取り組みが必要だと思っていて、今まで営業していた時間を使って戦略を練ったり、タッグを組む企業とミーティングしたりしています。

 

——具体的には、どんな新しい取り組みを?

一仁さん:直近だと、三条の企業とコラボしてアイスクリームを開発しました。ちなみに今は、来客がなくても経営が成り立つ仕組みを作りたいと思っています。

 

 

——そんな経営の仕組みが作れるんですか?

智夏さん:今はレストラン営業の他に、料理教室の講師、テレビの料理番組への出演、スーパーでコラボ弁当の販売などの展開をしています。幅広い事業展開を目指して、私はワインの上位資格「ソムリエエクセレンス」の取得を目指しています。

 

一仁さん:夫婦で経営について話す時間が以前よりも増えたから、異業種との新たなネットワークでの商品開発も視野に入れて、より個性と付加価値が加わったレストランを目指していきます。行動しないと何も変わらないし、行動することでチャンスは生まれるものですからね。

 

 

 

80万人のためのフレンチ OV

新潟県新潟市中央区堀之内50-11 Wow!Sta Niigata 1F

TEL:025-250-7258

木曜定休

※現在はコース予約のみ。予約はお電話にて。

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