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足に合った靴をしっかり測っておすすめする、靴のプロの店「Sano」。

「サンダルやパンプスで長時間歩いて足が痛くなった」という経験のある人は多いと思います。その原因は、靴のサイズや形が足にしっかりと合っていないから、なんです。今回は足と靴の相性についていろいろ相談に乗ってくれる、頼もしい「シューフィッター」という資格を持った靴屋さんを紹介します。古町十字路のそばで営業している「シューフィッターの店 Sano(サノ)」の佐野さん。足のトラブルについて、靴を長持ちさせるコツについて、いろいろお話を聞いてきました。

 

 

シューフィッターの店 Sano

佐野 敬二 Keiji Sano

1977年新潟市中央区生まれ。千葉の大学を卒業後、東京の靴メーカーで5年間靴づくりの修行をしてから、家業の「シューフィッターの店 Sano」に就職。現在はシューフィッター兼店長として、お客さんの靴や足の悩みに答えている。

 

東京のメーカーで5年間、靴づくりの修行。

——「シューフィッターの店 Sano」はいつ頃から続いているお店なんですか?

佐野さん:長い間靴屋で働いてきた僕の父が、23年ほど前に独立して始めたお店なんです。つい最近まで古町モールの中にあったんですけど、モールのリニューアルで立ち退きすることになったので、柾谷小路の方に出てきたんですよ。

 

——じゃあ佐野さんは2代目になるんですね。

佐野さん:まだ社長は父なんです。僕は今は店長として店を任せてもらっています。

 

 

——佐野さんは若いうちから「シューフィッターの店 Sano」で働いていたんですか?

佐野さん:いえ、千葉の大学を卒業してから、東京にある靴のメーカーで5年くらい靴づくりをしていました。

 

——靴を作る側だったんですね。靴づくりの仕事はどうでしたか?

佐野さん:そうですねぇ、何もわからずに入社したので大変でしたけど、仕事を覚えていって、できなかったことができるようになるのは楽しかったですよ。

 

——靴づくりの経験って今でも役に立っています?

佐野さん:もちろんです。靴がどういう構造で作られているのかわかっているから、お客様に説明するときも説得力が出てきますし、どうすれば足に合うのかもわかりますから、修行してきてよかったと思っています。

 

50人の足型計測が審査課題の、「シューフィッター」認定。

——佐野さんは「シューフィッター」という資格を持っているんですよね。どんな資格なんですか?

佐野さん:「一般社団法人 足と靴と健康協議会」というところが養成と認定をしているシューフィッテイング専門家の資格です。足の基礎知識や靴合わせの技術を習得して、お客様の足に正しくあった靴を提案することを目的にしています。

 

 

——「シューフィッター」の資格って、どんなふうに取得するんですか?

佐野さん:誰でも受けられるわけじゃなくて、靴に関わる仕事に3年以上関わってきた人じゃないと受けることができないんですよ。僕は靴のメーカーに勤めていたときに取得しました。申し込みをすると問題集が送られてくるんです。それから3日間研修を受けて筆記試験を受けます。筆記試験に合格すると最後に足型計測の審査があるんですが、50人分の足型を計測しなければならないんですよ。

 

——50人分って結構な人数ですね(笑)。でも「シューフィッター」の資格は今の接客などの役に立っているんですよね。

佐野さん:そうですね。自分の足に合った正しいサイズの靴を履いていないために起こるトラブルも多いので、そうしたトラブルを防ぐためにも勉強してよかったと思っています。

 

足のトラブルのほとんどは、サイズの合っていない靴が原因。

——佐野さんが相談を受ける、足のトラブルで多いものはなんですか?

佐野さん:外反母趾やマメ、ウオノメの相談は多いですね。そのほとんどは靴のサイズが合っていないことが原因なんです。あと自分の足よりサイズが大きめの靴を履いていると、つまづきやすくて転んでしまう可能性が高いです。そういうトラブルは、しっかり計測して自分の足に合った靴を履くことで解決することが多いんですよ。足がむくみやすい方は、自分に合う靴を履けばむくみ方も変わってくると思います。

 

——「足のトラブルが起こりやすい人」っているんですか?

佐野さん:人っていうよりも、男性と女性だったら女性の方が圧倒的に足の悩みを抱えている人が多いですね。筋肉のつき方も違いますし、男性は靴下を履くけど女性はストッキングだけのことが多いですよね。ストッキングって足がすべりやすいんですよ。あとヒールの高い靴を履く女性も多いですからね。

 

——確かに。女性のファッションって、足の健康にはあまりよくなかったりするんですね。

佐野さん:そうですね。中でも一番難しいのはリクルート用のパンプスなんです。今の若い子ってスニーカーばかり履いているから、パンプスを履き慣れていないんですよ。それが就活なんかでいきなり履き始めると、パンプスの歩き方がわからないから足のトラブルにつながりやすいんです。

 

靴を長持ちさせる、収納のコツを聞いてみた。

——靴を長持ちさせるコツってあるんですか?

佐野さん:靴って、1日履くと革がのびて広がるんです。半日〜1日置くと元に戻るんですけど、戻りきる前にまた履いちゃうからどんどん広がっていくんです。だから2〜3足用意して履き回すと靴が広がりにくいと思います。あとしばらく履かないからといって箱に入れて収納するのはNGです。湿気がこもってカビだらけになる危険があるので、箱から出したまま通気性のいい場所に収納してください。

 

——へー、そうだったんですね。ところで佐野さんがお店に並べる靴を選ぶときは、何を基準に選んでいるんですか?

佐野さん:母に一度履いてもらって、履き心地のいいものを中心に選ぶようにしています。もちろんデザインも大事だと思うんですけど、デザインがよくても履き心地が悪かったら話にならないですからね。

 

——最後に、靴の流行って時代によって変わると思うんですけど、最近はどんな靴が流行っていますか?

佐野さん:新型ウィルスでのいろいろな自粛が影響して外出が減ったので、靴業界としては売上が下がっているんです。そんな中で靴の選び方も変わってきていて、仕事で使う靴よりもプライベートで履く靴を求める人が増えているようです。きれいめなローヒールなんかがよく売れている気がしますね。

 

 

 

シューフィッタの店 Sano

新潟県新潟市中央区古町通7番町950-4

025-227-5192

10:00-19:00

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