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屋台のぽっぽ焼きがいつでも食べられる「さんぽ甘」。

新潟のお祭りを盛り上げる屋台といえば「ぽっぽ焼き」。そんなぽっぽ焼きがいつでも食べられるお店「さんぽ甘」が2021年7月、南笹口にオープンしました。今回は店長の中野さんに、オープンまでの経緯やぽっぽ焼きの奥深さなど、詳しくお話を聞いてきました。

 

さんぽ甘

中野 雄一郎 Yuichiro Nakano

1993年新潟市西区生まれ。「さんぽ甘」の店長兼調理担当。趣味はお酒を飲むこと。

 

ぽっぽ焼きが食べたいときに、いつでも食べられるように。

――まずは「さんぽ甘」さんがオープンした経緯を教えてください。

中野さん:今まではイベントやお祭りでの出店をメインに動いていたんですけど、コロナ禍で軒並み中止の状況で、なんとかしないといけないと思っていたんです。そんなときに事務所のすぐ近くに空き店舗があることを知って、「まずは動かないと何もはじまらない」と思ったので、そこから店のオープンに向けて動きました。

 

 

――ぽっぽ焼きのお店って、ありそうでないですよね。

中野さん:普段「ぽっぽ焼きを食べたい」と思ったときに食べられる場所があんまりないなって思ったところが、この店をはじめるきっかけです。ぽっぽ焼きをひとつの柱にして、いろいろなメニューを出していこうと思って。今月末からは唐揚げもはじめますし、みんなが好きそうなものを増やしていくような感じで進めています。

 

――調理も中野さんがやられているんですか? このお仕事は長いんですか?

中野さん:調理全般も担当しています。この業界にはもう10年以上いるんですけど、スタートは中学を卒業してからはじめたアルバイトでした。親の会社だったので、手伝いっていう感じで。まったく無知の状態から現場に入って、そこで頼まれたものを作るみたいな感じでしたね。最初は出来上がった生地を焼いて袋に詰めるような仕事からでしたけど、徐々に任される仕事が増えていきました。

 

沖縄の黒糖を使った、濃厚な風味が楽しめるぽっぽ焼き。

――「さんぽ甘」のぽっぽ焼き、こだわっている部分はありますか?

中野さん:砂糖に沖縄の黒糖を使ってます。黒糖もピンキリで、ものによって風味が全然違うんです。この沖縄の黒糖は香りも味も美味しいので必ず使うようにしています。砂糖にも、液体、固体、粉末のものってあって、その中からどれが一番良いのかって試行錯誤しながら作っていきました。やっぱ不味いって思われたら終わりだと思うので、必ず美味しいって思ってもらえるのを作らないといけない。そうなると材料費をケチってしまったら美味しいものは作れないんで。

 

試行錯誤の末にいきついた、社外秘の配合、分量。

――砂糖でぽっぽ焼きの味はそんなに変わるもんなんですか。

中野さん:美味しい砂糖を使うとやっぱり匂いからして全然違います。どこのお店もこだわってやってはいると思いますけどね。ぽっぽ焼きって、単純そうに見えて意外と細かいんですよ。お祭りで屋台の人が生地を混ぜているとこ見たことありますよね? あれ見たときに「小麦粉、砂糖、水なんかを適当に混ぜてるんでしょ」くらいに思う方って多いと思うんです。でもそれ以外にもいろいろ材料が入っていますし、分量もおおざっぱではなくて、しっかり決められたものがあるんです。

 

 

――シンプルに見えるがゆえに、奥が深そう。

中野さん:お祭りに行くとぽっぽ焼き屋さんはいっぱいあるけど、レシピはみんな違っていて、お互い教え合ったりはしないんですよ。理屈は分かっているから、何が入っているかを教えることはありますけど、分量は絶対に教えないです。ぽっぽ焼きっていうくくりでは同じですけど、味はそれぞれのオリジナルですね。

 

――じゃあ試行錯誤した先に今の味があるんですね。

中野さん:こだわらなくてもいいんでしょうけど、こだわった方がやっぱやりがいにつながりますよね。もちろん自分ひとりでやってきているわけではないので、いろんな方の意見を取り入れながらやっています。もうひとり作るスタッフもいるので、話し合いながら、より美味しいものを作っています。

 

――ぽっぽ焼き以外のメニューもあるんですよね?

中野さん:夏はかき氷、次は唐揚げとかクリスマスに向けて違うものを考えています。季節によってメニューを変えていくので、そういう楽しみ方をしてもらえたらと思います。今までのイベントやお祭りの出店でウケが良かったものを取り入れながら、屋台の味を楽しんでもらいたいですね。

 

屋台のように、気軽に立ち寄れる場所にしていきたい。

――屋台出身の店舗だからこそのフットワーク、みたいなのもありそうですね。

中野さん:ぽっぽ焼きはずっと残しながら、他にもいろいろなものを作っていきたいですね。出店ではその地域性とか流行を考慮しながら出すものを決めているんです。この店舗でもそういったところの感覚を取り入れながらメニューを変えていこうと思っています。出店出身なのでレパートリーはいっぱいありますし、やろうと思えばできちゃうものばかりですね。あとは屋台みたいな感覚でお客さんに気軽に立ち寄ってもらいたいなって思います。「さんぽ甘」っていう名前の由来も、「歩きながら甘い物を食べてもらいたい」っていう意味での「さんぽ甘」なので。予約してもらえれば焼き立てが食べられるし、待たなくても良いので、オススメしています!

 

 

 

さんぽ甘

新潟市中央区南笹口2丁目7−1

025-248-4355

営業時間:11:00-19:00

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