みんながいつも身につけている「服」。服は日常生活の当たり前の存在であると同時に、自分を表現する存在のひとつでもあります。新潟の街を舞台に、そこで生活する人たちのファッションと洋服にフォーカスするシリーズ『服と人。』は、今回が最終回! 登場するのは、本シリーズの企画/プロデュースを担当した北澤凌です。
企画/プロデュース・北澤凌|Ryo Kitazawa
ロケーション・新潟市
Brand:
shirt jacket – CAMIEL FORTGENS
shirt – Our Legacy
shirt – AURALEE
no sleeve – used
scarf – NESO
pants – CAMIEL FORTGENS
shoes – Hender Scheme
Please tell us about your fashion:
Ryo Kitazawa
Q.ファッションに興味を持ったきっかけを教えてください。 – R.K.中学生の頃、母に「どこで誰と会うか分からないから、いつもオシャレをしていた方がいいよ」といわれたことがきっかけでした。それまでほとんど関心がなかったのに、何故かそのときは言葉が刺さって。それから、何を着たらいいんだろうって考えるようになり、人の服装もよく見るようになっていきました。/Q.いままで影響を受けた人やものは? – R.K.雑誌や映画のなかで見るスタイリングや衣装にはすごく影響を受けていると思います。自分にはない発想の組み合わせ方やアイテムの使い方だったり、カルチャーのルーツを教えてくれたりもする大切な存在です。もしそのふたつに出会っていなかったら、ファッションや他の文化にも興味を持つことができなかったと思います。/Q.今日のスタイリングはどうやって決めたんですか? – R.K.いつも起きてからの気分で決めているので、とくに理由はありません。でも、どういうふうにレイヤードをするのかはよく考えるようにしています。引き算よりも、「これとこれを合わせたら」「これをここに持ってきたら」って試していく方が楽しいんですよね。ただ起きてからいろいろ考えはじめるので、「え、もうこんな時間!?」みたいなことが度々あります。/Q.1年間いろんなファッション好きと会ってみてどうでしたか? – R.K.改めて「人をよく知るためにも、ファッションは欠かせないものなんだな」と感じました。普段ファッションという観点から人のバックグラウンドを知ろうとする機会って少ないと思うんです。でも、みんなが日々当たり前のように着ている洋服には、その人の「生き方や考え方」が強く反映されていて、取材中ほとんどの人が「服を好きでいたおかげで今の自分がある」といろんな話をしてくれました。これから先、ファッションを通じてどんな人と出会えるのかすごく楽しみです。