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丁寧なカウンセリングで要望に応える「わがまま叶う通えるオーダースーツサロンkotoriya」。

「久しぶりにスーツを着てみたらちょっときつい」「自分好みのスーツが見つからない」ってこと、ありますよね。そんなお悩みに応えてくれるのが「オーダースーツサロンkotoriya」。ユニフォームの製造販売を行う「株式会社ことりや」が立ち上げた完全予約制のオーダースーツ専門店で、万代にある本社の一階に店舗が併設されています。今回はスタッフの仕田さんに、スーツを作るまでの流れや、接客で大切にしていることについて聞いてきました。

 

 

オーダースーツサロンkotoriya

仕田 瞳 Hitomi Shida

1992年新潟市生まれ。「ビルボードプレイス」内にある帽子専門店「OVERRIDE」に勤めた後、2022年に「オーダースーツサロンkotoriya」の担当として「株式会社ことりや」へ入社。

 

要望に応えてくれる、完全予約制のオーダースーツ専門店。

——「株式会社ことりや」さんはユニフォームの製造販売がメインの会社ですよね。どうしてオーダースーツのお店をはじめたられたんでしょうか。

仕田さん:「ことりや」ではユニフォームの他にお祭り用品を販売しているのですが、新型コロナの影響でイベントごとが中止になってしまって、売り上げが落ち込んでしまったんです。オーダースーツ事業は以前からちょこちょことやっていたので、昨年の4月から新規事業として本格的にはじめることになりました。

 

——そのタイミングでこの店舗ができたわけですね。改めて、「オーダースーツサロンkotoriya」がどんなお店なのか教えてください。

仕田さん:完全予約制のオーダースーツ専門店で、お客様と1対1で、最初から最後まで私が担当させていただいています。美容室のような感覚でスーツを作ることができるというのが、このお店のいいところかなと思います。

 

——予約制にしたのはどうしてなんでしょう?

仕田さん:お客様ひとりにつきカウンセリングに1時間くらいいただいていて、しっかりとご要望を聞けるように完全予約制にしています。

 

 

——カウンセリングではどういうことを聞くんですか? スーツの用途とか?

仕田さん:用途もそうですし、シルエットやかたち、好みのサイズ感とか、どうしてこのお店を選んでくれたのかとか、今のスーツのどういうところに悩んでいるのかとか。本当にいろいろお聞きしていますね。身体を鍛えているせいで、下は入るけど上が入らないから作りに来たっていう方も多いです。

 

——カウンセリング後はどんな流れでスーツができるんでしょう?

仕田さん:カウンセリングをした後は生地を選んで、採寸して、最後に裏地やボタンを決めます。完成までは約3~4週間で、国内の工場で作っています。完成後も1カ月間はできる範囲での微調整をさせていただきますし、1年間はウエストの出し入れと股下の調整は無料でさせていただいています。

 

——ちなみに、すごく派手なスーツを作りたがるお客さんもいたり……?

仕田さん:そこまで派手にする方はいらっしゃらないですね(笑)。でも表地はブラックなどの落ち着いた色で、裏地に派手な生地を選ぶ方はいらっしゃいますよ。

 

 

——お客さんには女性の方もいらっしゃるんでしょうか。

仕田さん:いらっしゃいますね。若い女性の方はお仕事用にスーツを作る方が多いです。先日は新潟に転勤したばかりだという方がいらっしゃいました。それまではスカートのスーツしか持っていなかったそうなんですけど、同僚の方に「新潟の冬はスカートじゃ無理だよ」と言われたそうで、パンツスーツを作りに来てくださいました。女性のお客様が来られると私も嬉しいですね。

 

——お客さん側も、対応してくれるのが仕田さんのような方だと話しやすいし、友達のような感覚で一緒にスーツが作れて楽しそうだなと思います。

仕田さん:そう言っていただけると嬉しいです。若いお客様も多いので、友達のような近い距離感で接することができたらいいなと思っています。

 

やりがいになっているのは、仕上がったスーツを試着したお客さんの喜ぶ顔。

——仕田さんは以前から「ことりや」さんの社員だったんですか?

仕田さん:以前は「ビルボードプレイス」にある帽子屋さんでずっと働いていたんです。転職活動をしていて、この「オーダースーツサロンkotoriya」ができるタイミングで担当として入社することになりました。

 

——入社の決め手は、やっぱりスーツがお好きだったから?

仕田さん:正直スーツのことはぜんぜん分からなくて、ほぼ知識ゼロだったんです(笑)。だけど帽子屋さんで働いていたときから接客や販売が好きだったので、面接を受けることにしました。

 

——ここならひとりのお客さんに対して、じっくり接客ができますもんね。じゃあスーツのことは入社してから勉強されたんですか?

仕田さん:みっちり教えていただきました。でもスーツって奥が深くって、歴史だったり、かたちだったり。どうして胸ポケットは斜めのものと、まっすぐのものがあるのかとか。そいうふうに奥深くまで追求しようとすると難しいなって思います。

 

 

——専門的なことも多くて難しいお仕事だとは思いますが、反対に楽しさや面白さを感じるのはどんなときですか?

仕田さん:やっぱり納品するときですね。仕上がったスーツをお客様にご試着いただいて「ばっちり」と言われたときは最高です(笑)。喜んでいただけるとホッとしますし、「また来るね」「またスーツ作るね」と言っていただけるとすごく嬉しいですね。

 

——時間をかけて作るぶん、喜んでもらえたら本当に嬉しいでしょうね。仕田さんはお客さんに接するときに、大事にしていることってありますか?

仕田さん:帽子屋さんで働いていたときに教わったことなんですけど、お客様に興味を持って、一歩踏み込んだ質問をすることを心掛けています。例えば身につけている時計のことだったり、お子さんのことだったり。スーツ以外のことでも会話を大事にしています。

 

——そうすると意外な情報が引き出せるとか?

仕田さん:それもありますし、ちょっとお客様との仲が深まったり、それまで口数の少なかった方が笑顔になったりすると「よし!」って思います(笑)

 

オーダースーツの魅力を、新潟の人たちにもっと知って欲しい。

——「オーダースーツ」と聞くと敷居が高いイメージがありましたが、仕田さんのお話を聞いていて「気軽に来ていいんだな」って思えました。

仕田さん:「高級なスーツ屋さんって入りづらい」という方もいると思うんですけど、価格も既製品とそこまで変わりませんし、緊張せずに来ていただけたらなと思います。スーツを作ったことのない若い方や女性の方にも「オーダースーツってこんなに着心地がいいんだ」と知っていただきたいですね。

 

 

 

オーダースーツサロンkotoriya

新潟市中央区万代3丁目4-36

TEL:080-4679-4129

※掲載から期間が空いた店舗は移転、閉店している場合があります。ご了承ください。
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