「欲しい」をかたちにしたお店。阿賀野市の「晩酌や Harvest」。
食べる
2025.05.31
阿賀野市にある「晩酌や Harvest」では、おしゃれだけど親しみやすいおつまみや、県内外から選ばれた様々なお酒を楽しむことができます。ここのオーナーである吉村さんは、飲食未経験ながらお店をはじめてしまうくらい、お酒とおつまみが大好きなんです。そんな吉村さんにお店を始めたきっかけや、料理やお酒のこだわりについて聞いてきました。

晩酌や Harvest
吉村 圭祐 Keisuke yoshimura
1986年阿賀野市出身。農業大学校を卒業後、農業や土木業に携わる。2019年の6月に「晩酌や Harvest」をオープンする。休みの日は飲みに行くことが多いそう。

飲食経験ゼロからのスタート。阿賀野市に、自分の好きを詰めたお店を。
――早速ですが、「晩酌や Harvest」をはじめるきっかけを教えてください。
吉村さん:お酒とおつまみが好きで、よく飲み歩いていたんです。阿賀野市のよく行っていたお店で飲んでいたとき、そのお店が閉店することを知って。そこのオーナーに「お店やってみれば?」って言われたのがきっかけです。
――吉村さんはそれまで、飲食での経験があったのでしょうか?
吉村さん:まったくなかったんです。もともと料理は好きで、本を読んだり、インターネットで調べてみたりはしていたんですけど、実際にお店で料理をしたことはなくて。飲食をやりたいと漠然と思っていたけど、そんな甘い世界じゃないし、どこかで経験を積まないとって思ってました。
――それでもお店を持つという決断をしたのには、どんな理由が?
吉村さん:タイミングも大事かな、と思ったんです。お店で飲んでいるときも、常に「この料理はどうしたらつくれるのか」を考えていましたし、今までお客さんとして飲みに行っていたお店に料理のことを教えてもらっていました。理由がもうひとつあって、それも大きいかもしれませんね。

――それは、どんな理由だったのでしょうか。
吉村さん:阿賀野市には、昔からある「ザ・居酒屋」みたいなお店が多くて。新潟市で流行っているようなお店が全然なかったんです。わざわざ新潟市に行かなくても、そんなお店で飲みたいなと思って、このお店をつくろうと思ったんです。
――オープンする前、大変だったことはありましたか?
吉村さん:もう、全部ですよ(笑)。今まで家でつくっていた料理とは、道具から違いましたから。はじめてからもですけど、アドバイスをくれる人もいないので、探りながらやっていましたね。
――お店の名前には、どんな思いがこもっているのでしょうか?
吉村さん:僕は経験を積んでお店を出したわけではなかったので、自宅の晩酌よりもちょっといい料理を、ということで「晩酌や」という屋号にしました。「Harvest」は食材やお米、お酒に関わる言葉がよくて。お客さんがここで過ごす時間に何かの収穫になればいいなと思っています。

お家の晩酌より、ちょっといいもの。ひと手間加えた料理。
──名前の由来にも関わる、「自宅の晩酌よりもちょっといい料理」ってどんなものでしょうか?
吉村さん:お家でつくるにはちょっと大変な、ひと手間を加えています。カレーでいうと、スパイスをバチバチに効かせ過ぎず、お家で食べるカレーの雰囲気を残しながら、スパイスをバランスよく入れてつくっていますね。
――親しみやすさもあり、阿賀野市ではあまり食べられないような料理なんですね。
吉村さん:あまり尖りすぎないことを意識しています。字面で想像できないような料理は置かないようにしていたり。この地域にあわせつつ、自分のやりたい料理をアレンジしてお出ししています。

――吉村さんのおすすめのお料理を教えてください。
吉村さん:お客さんからも人気の「よだれ鶏」と「〆さば」、女性に人気な「じゃがバター」ですね。じゃがバターは上に塩辛をのせて、さらにクリームチーズであえるっていうひと手間を加えています。

――日本酒が欲しくなる味です。日本酒と言えば、カウンターの壁いっぱいに日本酒のラベルがありましたね。
吉村さん:あれは今までお店で出してきた日本酒のラベルを壁に貼っているんです。日本酒は県内外の日本酒を常時15種類程度用意しています。日本酒の間口を広げたくて、銘柄に関わらず一律の料金にしているんですよ。
――日本酒を飲みなれていない人でも試しやすいですね。飲み口はどんなものがあるのでしょう。
吉村さん:僕が飲んできたものの中で、美味しかったものを選んでいます。若い人にも楽しんでもらいやすいように、飲みやすい日本酒を多めにラインナップしていますよ。うちにはクラフトビールもあるんです。僕の好きなIPAを中心に一律料金でご用意していますよ。

――ここにいらっしゃる方は、やっぱり地元の方が多いのでしょうか。
吉村さん:圧倒的に地元の方が多いですね。近所のママさんが集まって会を開いてくれたり、若い人も多く来てくれています。メインは30代から40代の方が多いのですが、これからはもっと幅広い層の方に来ていただけるといいな、と思います。
――お店をはじめて今年で7年目になりますね。
吉村さん:おかげさまで。最初の頃は飲食店での経験がほとんどない僕の料理を「美味しい」と言ってくれた人に救われていました。お客さんから「これでわざわざ新潟に行かなくて済む」って言ってもらえたときはお店をやっていてよかったな、と思いますね。

――今後の吉村さんの目標を教えてください。
吉村さん:目標か……。これといったものは特にないんですが、現状維持をしていくことですかね。「新潟市にあるようなお店が阿賀野市にも欲しい」って思いからつくったお店なので、そこをブラさずに続けていけたらいいな、と思っています。

晩酌や Harvest
阿賀野市北本町19-19
090-4422-5768
Advertisement
関連記事
食べる
見附の街角で30種類以上のアイスクリームを売っている「谷信菓子店」。
2020.07.29
食べる
摂田屋の発酵食品を使った「6SUBI」のおむすびや汁もの。
2022.10.11
食べる
沼垂テラス商店街のはじまり。手作りお惣菜「Ruruck Kitchen」。
2025.07.13
食べる
ニューヨークスタイルのピザが気軽に楽しめる「ITALIAN DINER BOBBY’S」。
2024.09.12
食べる
だしの魅力を体感できる「ON THE UMAMI TSUBAME SANJO PORT」。
2022.12.30
食べる
誰でも気軽に入れるイタリアンレストラン「Osteria la vita」。
2022.03.03


