お店の雰囲気にもこだわる
新潟市東区「Patisserie éclat」
食べる
2026.03.03
春は卒業や入学、入社といった、別れと出会いの季節。お祝いはもちろん、お世話になった方や新しく迎える方へのご挨拶として、贈り物をする機会も多いのではないでしょうか。そんな贈り物にぴったりなのが、美味しいお菓子ですよね。そこでお勧めしたいのが、先日オープンしたばかりの「Patisserie éclat(パティスリー・エクラ)」です。落ち着いた雰囲気のお洒落なお店にお邪魔して、オーナーパティシエの山賀さんからお話を聞いてきました。
山賀 美和子
Miwako Yamaga(Patisserie éclat)
1984年新潟市西蒲区生まれ。製菓調理専門学校卒業後、アルバイト先のフレンチレストランにパティシエとして就職し、ウエディングケーキや引出物を担当する。製菓材料卸の会社を経て、2026年に新潟市東区で「Patisserie éclat」をオープンする。身体を動かすことが好きでマラソンが趣味。
フレンチレストランで独学しながら、
ウエディングケーキや引出物を担当。
――オープンおめでとうございます。山賀さんは、これまでずっとお菓子作りの仕事に携わってきたんでしょうか?
山賀さん:はい、専門学校で製菓を学んでから、パティシエをはじめ製菓関係の仕事に携わってきました。
――専門学校に入る前から、お菓子作りはやっていたんですか?
山賀さん:子どもの頃からものを作ることが好きだったので、いつの間にかお菓子作りをはじめていました。作ったお菓子を人にあげて、喜んでもらえるのが嬉しかったのを覚えています。
――専門学校卒業後は、パティシエとしてお菓子作りの仕事に就いたんですね。
山賀さん:アルバイトしていたフレンチレストランに、パティシエとして就職しました。レストランウエディングにも対応しているお店だったので、ウエディングケーキや引出物を作ることも多かったんですけど、スタッフが足りなかったので、お菓子をひとりで担当していたんです。
――えっ? 専門学校を卒業してすぐにひとりで?
山賀さん:そうなんです。だから誰かに製菓の知識や技術を教わったわけではなく、食べ歩きをしたり講習を受けたりして独学で身につけたんです。まだインターネットが普及していなかったので、わからないことがあったときは専門学校時代の教科書や買った本で勉強しましたね。
――現場で働きながら身につけた知識や技術なんですね。
山賀さん:そうですね。その後は出産のために退職して、育児期間を経て製菓材料の卸問屋で働きはじめました。
――おやっ? パティシエではなかったんですね。
山賀さん:お菓子作りの材料にとてもこだわっているので、製菓材料の卸問屋で勉強したかったんです。そのおかげで、メーカーからいろいろなことを学ぶこともできたし、様々な洋菓子店との人脈も築けて勉強できました。お菓子作りだけしていたらわからなかったことも、たくさん知ることができたんです。
――世界が広がったわけですね。独立してお店をはじめることも視野に入れていたんでしょうか?
山賀さん:そうですね。いつかは小さくても自分の店をはじめたいと考えていました。ちょうどいいタイミングだったので、いつかはじめつもりだったら早くはじめようと思って、このたび「Patisserie éclat」をオープンしたんです。

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ケーキのデザインも合わせるほど、
大切にしているお店の雰囲気。
――どうしてこちらの物件を選んだんでしょう?
山賀さん:最初は地元の西蒲区で探していたんですけど、なかなか条件にぴったりの物件が見つからなかったんです。それで西区を探して、中央区も探して……ようやく東区にあるこの物件に出会うことができました(笑)
――かなり地元から遠く離れましたね(笑)
山賀さん:オープン当初は、新しい機械や作業環境に慣れないせいで仕込みに追われて、夜中に家へ帰ろうとしたら車が雪に埋もれていて、あきらめて店に泊まり込んだこともありました。
――あらら……それは大変でしたね。他にも大変だったことはありますか?
山賀さん:大きな店ではないので、作れる量も並べられる量も限られているんです。ですから、製造と販売のバランスが難しいなと思うことはありますね。
――なるほど。では、お菓子を作る際のこだわりを教えてください。
山賀さん:複雑なレシピで凝ったケーキを作るより、誰でも馴染みがあるケーキを素材にこだわって丁寧に作るよう心掛けているんです。特に生クリームには強いこだわりがあって、ほどよい甘さで重過ぎず、フルーツとのバランスにも気を使った配合になっているので、独特のミルキー感を楽しんでいただけると思います。
――誰にでも食べやすそうなケーキですね。
山賀さん: 7〜8種類のケーキしか並べることができない小さな店なので、どの世代のお客様からも楽しんでいただけるようなケーキをご用意しています。
――派手にデコレーションされたケーキ、というわけではないんですね。
山賀さん:店の雰囲気を大切にしたいと思っているので、ケーキのデザインも店に合わせているんです。作ってはみたけど、店のイメージに合わなくてお蔵入りしたケーキもありましたね。


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店名に使っている「éclat」という
言葉に込められたオーナーの気持ち。
――ケーキのデザインまで合わせちゃうほど、お店の雰囲気を大切にしているんですね。
山賀さん:ケーキの味はもちろんですけど、それ以上にお店の雰囲気を味わっていただきたいんですよ。ですから店全体がお洒落で落ち着いた雰囲気になるよう、テーブルや壁の色、照明器具や取り付ける位置までこだわりましたね。ものをひとつ置くにもこだわっています。
――ケーキを買いに来るだけではなく、足を運びたくなるお店を目指しているわけですね。
山賀さん:店に来たお客様から「いい店を見つけた」と思っていただきたいですし、家に帰ってからも思い出していただけて「また行きたい」と思っていただけたら嬉しいですね。
――実際にお客さんの反応はいかがですか?
山賀さん:オープンしてまだ間もないのに、「この前買ったケーキが美味しかったから」と言ってリピートしてくださるお客様もいますし、「知り合いにもらって、食べてみたら美味しかった」と足を運んでくださるお客様も嬉しいですね。
――それは嬉しいですね。
山賀さん:店名にしている「éclat」にはフランス語で「輝き」という意味があります。お菓子を味わうひとときや誰かにお菓子を贈るひとときが、キラキラ輝くものになってほしいですね。お菓子を通してそのお手伝いをさせていただきたいです。

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