銀鱈や紅鱒の越後漬が看板商品の
亀田の魚屋さん「見田元七商店」
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2026.03.12
「株式会社 見田元七商店(みたもとしちしょうてん)」が製造販売している「越後漬」は、脂がのった銀鱈や紅鱒に香ばしい醤油や味噌などの発酵調味料が絡んで、ご飯やお酒がぐいぐい進んでしまう逸品です。新鮮な魚介が並ぶ社屋へお邪魔して、五代目代表の見田さんからお話を聞いてきました。
見田 修一
Shuichi Mita(株式会社見田元七商店)
1970年新潟市江南区生まれ。「株式会社見田元七商店」五代目代表取締役社長。専門学校を卒業後は食品販売会社に勤め、1998年に家業の「株式会社見田元七商店」に就業する。映画鑑賞が趣味で、好きな作品は「インターステラー」。
以前はドジョウまで扱っていた?
時代に合わせ営業してきた水産卸問屋。
――「株式会社 見田元七商店」は、いつ頃創業したんですか?
見田さん:明治22年の創業で、初代の元七が亀田本町で鮮魚店を創業したのがはじまりです。
――それから140年近くですか……。それまた歴史のある会社ですね。
見田さん:そうですね。小売から卸売、水産加工品製造、インターネット通販と、時代の流れに合わせながらも「良質で美味しい魚を皆さまにお届けしたい」という思いは変わらずに続けてきました。
――これだけ歴史が長いと、いろいろと変遷がありそうですね。
見田さん:以前からドジョウを扱っているんです。実は亀田郷ってドジョウの産地で、昭和初期から30年初めにかけての最盛期には、東京や長野に向けて出荷するための通称「ドジョウ列車」が亀田駅から出ていたくらいなんですよ。
――へぇ〜、それは初めて知りました。
見田さん:「ドジョウ組合」というものがあって、当社も加入していました。まだ自動車のない時代は、自転車に乗って豊栄や巻までドジョウの集荷に出かけていたそうです。

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美味しくて人気がある
日本海で獲れた地元の魚にこだわる。
――見田さんは最初から「株式会社見田元七商店」で働いていたんですか?
見田さん:家業を継ぐつもりはありましたけど、よその会社でも経験を積みたかったので、専門学校を卒業した後は食品販売会社に勤めたんです。おかげで商売について様々なことを学ぶことができましたね。「株式会社見田元七商店」に就業したのは、平成10年のことです。
――それから30年近く鮮魚に携わってきたなかで、こだわっていることがあったら教えてください。
見田さん:できるだけ地元の魚を扱いたいと思っています。新潟で獲れる日本海の魚って、美味しくて人気があるんですよ。南蛮エビやクチボソガレイ、カニなんかは、お客様から「新潟産のものを」と指定されるほど人気があります。
――他の地域で獲れる魚とは、どこか違うんでしょうか?
見田さん:違うんでしょうね。信濃川や阿賀野川によって運ばれた栄養が豊富で、魚のエサになるプランクトンも多いんじゃないでしょうか。
――なるほど。いい魚を見極めるための目利きなんかは、誰に教わったんですか?
見田さん:納めた魚を使った板前さん達から、商品の評価を聞いては、次の仕入れの参考にしてきました。そうしながら学んできたんです。自分の選んだ魚がお客様から喜んでもらえたときは、嬉しいし、張り合いを感じますね。注文をいただいた魚が市場にないときは、代わりに何をご案内しようかと悩むこともあります。

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原料になる魚や調味料にこだわった
水産加工製品の数々。
――水産加工品はいつ頃から作っているんでしょうか?
見田さん:戦前には仕出しの他に、イナゴやメダカの佃煮なんかを作っていたんです。昭和50年代からは、ホテルウエディングの料理として出すロブスターのグラタンも作っていました。バブル景気の頃には豪華結婚式がブームになったので、忙しくて加工のパートさんを40人くらい雇っていたこともあったんですよ。
――現在はどんな商品を扱っているんでしょう?
見田さん:銀鱈や紅鱒の「越後漬」をメインに、焼漬やこうじ漬といった商品を展開しています。
――「越後漬」が看板商品なんですね。
見田さん:はい、良い原料を丁寧に手作業で下処理して、魚の持つ旨みを引き出しています。ですから、魚が苦手なお子様でも美味しく召し上がっていただけると思います。
――味つけもいろいろあるんですね。
見田さん:魚に合わせて老舗醸造元に特注した醤油を使っている「辛味醤油」、米糀の甘みがほんのり香る味噌を使っている「越後味噌」、コシヒカリを原料につくった優しい塩味の「塩糀」の3種類です。すべてに新潟でつくられている発酵調味料を使っています。
――この商品はどちらで買えるんでしょうか?
見田さん:楽天、Yahoo!ショッピングなどのインターネット通信販売でご購入いただけますので、「見田元七商店」で検索していただけたらと思います。もちろん、弊社に直接お越しいただいてもご購入いただけます。

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魚が獲れないピンチを乗り越えて
多くの人に美味しい魚を届けたい。
――海産物は自然に左右されるから、難しいところもあるんじゃないですか?
見田さん:難しいですね。ここ2〜3年は特にそういった傾向があります。海水温度の上昇が影響しているのか、魚が痩せていて数も少ないんです。
――温暖化の影響でしょうか。
見田さん:季節のサイクルもずれてきているのか、お盆を過ぎても水温が下がらないので魚がいなくて、そのまま台風シーズンになり漁へ出られないんですよ。その後も冬になると時化が続いて漁に出られないので、一年の半分は魚が少ない状況なんです。
――なかなか難しいものですね。他にもご苦労はありますか?
見田さん:あとは朝が早いことでしょうかね。夜更かしの人が眠る時間に起きて、市場へ出掛けます。数年前に市場の再編成があった関係で、出勤時刻が1時間早くなったんです。早朝の1時間はかなり大きくてキツくなりましたね。
――そうでしょうねぇ……。健康には気をつけてくださいね。
見田さん:それが数年前に身体を壊してしまいました。お医者さんからは睡眠不足とストレスが原因といわれたので、夜はお酒を飲みに行くことを控えて早めに寝るようにしています。
――それは大変でしたね。無理しないようにしてください。
見田さん:ありがとうございます。魚が手に入りにくい状況が続いていますが、代々受け継いできた「良質で美味しい魚をみなさまにお届けしたい」という思いをこれからも守りながら、鮮魚や水産加工品をお届けしていきたいと思っていますし、地元魚の美味しさを広く伝えることができたら嬉しいですね。

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