柏崎市にある「cafe confine」は、お酒を提供していたりお食事メニューも豊富だったりで、普通のカフェ使いだけじゃなく、いろいろな楽しみ方ができるお店なんだとか。お店をはじめるまでの経緯やメニューのこだわりについて、店長の坂井さんにいろいろとお話を聞いてきました。
cafe confine
坂井 智昭 Tomoaki Sakai
1988年柏崎市生まれ。東京の大学を中退後、調理師学校に通いながらイタリアンレストラン、焼き鳥屋、アジアンフレンチ店など様々な飲食店で経験を積む。21歳のときに車にエスプレッソマシーンを積んで移動販売をはじめ、2013年に「cafe confine」をオープン。自然と触れ合うことが趣味。
――本日はよろしくお願いします。確認ですが「cafe confie」さんは「カフェ」なんですよね。
坂井さん:そうです。料理メニューがいっぱいあったりお酒を提供したりしているので、レストランと思われることもありますね。でも特に「○○店」ということはないです(笑)
――じゃあお店ではいろんな過ごし方をしていいわけですね。
坂井さん:同じ空間で、コーヒーを飲みながら雑誌を読んでる人もいれば、食事を楽しんでいる人、お酒を飲んでいる人たちもいます。僕自身、ひとつの場所でいろんな楽しみ方をしている人たちが集まっている空間がすごく好きなんです。カフェは自由なものだと思っているので、自分の好きなように使ってもらいたいですね。
――ちなみに、そういうカフェに憧れた、みたいな存在がかつてあったりしたんですか?
坂井さん:大学時代にすごく素敵なカフェに出会って。そこは東京の亀有にあるお店で、カフェなのに深夜まで営業していたんですよ。夜遅い時間になってもふらっとお客さんがお店に立ち寄ったり、仕事帰りにご飯を食べている人や二次会終わりに遊びに来る人もいたりして。そういった誰でも気軽に入れる雰囲気がすごくいいなって思って。僕の地元の柏崎には当時カフェがなかったので、いつかは自分も「こんなカフェを開きたい」と思うようになりました。
――その後はすぐにオープンに向けて動きだしたんでしょうか?
坂井さん:お店を開きたいと思ったのは19歳の頃で、「5年修行すればじゅうぶんかな」と思ったので、まずは「24歳までにカフェを開く」という目標を立てました。当時は大学生でしたけど、勉強が難しかったり、なかなか通えていなかったこともあって2年生のときに中退したんです。それから調理師の専門学校の夜間部に通ったり、いろんな飲食店でアルバイトしたりしました。21歳のときには車にエスプレッソマシーンを積んで、コーヒーの移動販売をしていましたね。
――けっこう行動力のある方なんですね。
坂井さん:当時キッチンカーブームだったこともあってやってみたくて。知り合いにキッチンカーをやっている人がいたのではじめやすかったですね。その後は、いろんなカフェを訪ねて感覚を磨いていました。
――ん、感覚を磨く、というと?
坂井さん:気になったカフェにひたすら足を運んで、お店のいいところや悪いところ、内装はどんなかな、どんな接客をするのかな、どんなメニューがあるのかなって観察してはメモに書き出して、自分の理想のカフェを作るためにいろいろ勉強していたんです。そういった経験を踏まえて、目標だった24歳のときに地元の柏崎で「cafe confine」を開くことができました。
――気になっていたんですけど、そこに書いてある「こだわりの素材」というのは。
坂井さん:日本は添加物の使用量が多いですし、「小麦は日本人に合わない」とも言われているように、今、日本の食を見直す必要があるんじゃないかと僕は思うんです。そこで、おやつは小麦粉の代わりに無農薬の米粉を使用したり、卵は平飼い卵を使ったり、身体の健康を考えて使う食材にこだわっています。
――「cafe confine」さんで楽しめるメニューについても教えてください。
坂井さん:「ふわとろオムライス」は以前働いていたお店の方からレシピを教わったんですけど、実はその方も別のお店の人に作り方を教わっていて、その人もまた別のお店の人から教わって……。人から人へと伝わってきた特別なオムライスなんです。パスタメニューもたくさんご用意していて、+100円で玄米麺に変更することもできます。デザートメニューの「マフィン」や「タルト」は日によって内容を変えていますね。
――コーヒーも美味しいですね。
坂井さん:他のお店と比べると浅煎りの傾向があって、もともと持っているコーヒー本来の味を活かしてあげるようなコーヒーをお出ししています。中でも「ボーダーブレンド」というコーヒーがグァテマラベースでそこまで苦くなくて、お店の一番人気でもあっておすすめです。この「ボーダーブレンド」と「エスプレッソブレンド」は、「ナカムラコーヒーロースターs」さんに焙煎していただいていて、「エチオピアナチュラル」と「ケニア」のコーヒーは、東京にある「Glitch Coffee and Roasters TOKYO」さんに焙煎していただいてます。
――そうなんですね。どれも美味しそうで迷っちゃいますね。
坂井さん:どんなコーヒーを飲むかは好みや気分でも変わってきますしね。話しかけていただければその人にあったおすすめをお伝えしますので、気軽に声をかけてください。
――では最後に、実際にお店をはじめてみていかがでしたか?
坂井さん:お店をはじめたばかりの頃は日々精一杯で不安もたくさんありましたが、今はその不安もなくなりました(笑)。いい意味で心に余裕ができたんだと思います。2号店や増築を考えた時期もありましたが、結局この規模での運営がちょうどよく収まりますね。自分の目が届く範囲で今後も営業し続けていきたいです。
cafe confine
柏崎市桜木町13-4-2
月・火 11:00-18:00
木・金・土 11:00-22:00
水・日定休