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味だけではなく、ビジュアルやスタイルにもこだわる「中華蕎麦 采ノ芽」。

昨年10月に新潟市西蒲区でオープンした「中華蕎麦 采ノ芽(さいのめ)」は、オープン以来行列ができ続ける人気店です。その人気の秘密が知りたくて、店主の大関さんにお話を聞いてきました。

 

 

中華蕎麦 采ノ芽

大関 卓朗 Takuro Oseki

1989年長岡市生まれ。専門学校で建築を学びハウスメーカーに勤務。退職後は地元のラーメン店で働きながらラーメン作りの面白さに目覚め、東京や栃木のラーメン店で修業を重ねる。2021年10月より新潟市西蒲区に「中華蕎麦 采ノ芽」をオープン。スノーボードが趣味。

 

広い世界を見るために、都内や関東圏でラーメン修行。

——大関さんとラーメンの出会いはいつからなんですか?

大関さん:学生時代は建築の仕事に興味があったので、就職してハウスメーカーの営業をやっていたんですが、やってみたら自分には合わないと感じたので1年くらいで辞めてしまったんです。その後は学生時代にやっていた、地元ラーメン店のアルバイトをまたはじめました。

 

——それはラーメンの道に進もうと思って?

大関さん:いえ、最初はただ生活のために働いていたっていう感じです。でも途中からラーメンを仕事にして、いずれは自分の店をやりたいと思うようになりました。

 

——それって、何かきっかけがあったんですか?

大関さん:自分のスキルが上がって自信もついてきたのもあるし、限定メニューを任されるようになって、ラーメンを作ることの面白さに目覚めたんです。

 

 

——ラーメンの修業で大変だったことはありますか?

大関さん:全部です(笑)。1日の労働時間も長いし休みも少ないですから。でも、いつの間にかそれが当たり前になっちゃったんですよね。

 

——じゃあ鍛えられたというか、順応しちゃったというか……(笑)。そのお店では長く働いたんですか?

大関さん:3年くらいだったと思います。その後は地元から離れて東京や栃木のラーメン店で修行したんです。

 

——どうしてわざわざ関東圏に?

大関さん:いつか自分のお店をやるためにも、新潟だけじゃなくてもっと広い世界を見ておきたかったんです。

 

 

——なるほど。東京での経験はいかがでしたか?

大関さん:新潟の修業先の何倍も辛かったです(笑)。慣れない環境だったのでなおさら大変でしたね。でも、東京のいろんなラーメン店を食べ歩くことができて、まったく違う価値観に触れられて、自分の価値観も変わったような気がします。

 

——それって、具体的にいうと?

大関さん:う〜ん……。僕はそれまで美味しいラーメンを作っていればお店が流行ると思っていたんですけど、必ずしもそれだけじゃないんですよね。おかげでどんなお店が流行っているのか、その見方が身についたような気がします。

 

——他にも関東圏で修行してきてよかったことはあります?

大関さん:そうですねぇ……、修業先の店で奥さんと出会えたことかな(笑)

 

——それは大きいですね!(笑)

 

お客様との距離を縮める、オープンキッチン。

——新潟に帰ってきてお店をはじめたのは、どうしてなんですか?

大関さん:最初は埼玉あたりの関東圏でお店をはじめるつもりだったんです。ところがコロナ禍になってしまって、自分の望むような物件の競争率が高くて、なかなか見つからなかったんですよね。まして土地勘がない場所での物件探しですから、難しかったです。それで土地勘のある新潟で探し直して、この物件を見つけて即決しました。

 

——「采ノ芽」って、変わった店名ですよね。

大関さん:カジュアル割烹っぽいイメージのお店にしたかったので、漢字の店名にしたんです。「お客様の心に彩りを芽吹かせたい」っていう意味で最初は「彩ノ芽」と名付けたんですが、女優さんの名前に見えちゃうので(笑)、「采ノ芽」にしました。「采」という文字には「サイコロ」の意味もあるので「賽の目」とも読めるし、「採る」という意味もあるんです。僕たち夫婦にとってはスーパーポジティブワードだと思っています。

 

 

——ラーメンのビジュアルがとても綺麗ですね。

大関さん:ありがとうございます。お店のコンセプトにもある通り「彩り」を大切にしているので、味覚だけではなくて視覚でも楽しんでほしいと思っているんです。でも、盛付けはかなり試行錯誤して大変でしたね。オープン当初はお客様からも見られているし、まだ慣れていないしで、めちゃめちゃ緊張しながら盛り付けていました(笑)

 

——見た目でも美味しさを感じられます。ラーメンは大きく分けて2種類なんですね。

大関さん:はい、鴨や鶏でだしをとっている「醤油そば」と、真鯛や金目鯛でだしをとっている「塩そば」の2種類です。どちらも新潟ではあまり食べられないラーメンを作りたかったんですよ。

 

 

——ラーメンにもちょっと和食っぽさを感じます。店名やラーメンだけじゃなくて、お店の雰囲気もラーメン店っていうよりお寿司屋さんみたいですよね(笑)

大関さん:オープンキッチンのカウンター席しかないところが気に入って、この物件に決めたほどなんですよ。

 

——それはどうして?

大関さん:僕が前に修業していたお店も同じような造りで「ライブスタイル」と呼ばれていました。調理を見られていることに緊張はしますけど、それがいい刺激になるし、お客様がラーメンを食べている姿もこちらからよく見えるんですよ。美味しく食べていただけたり、喜んでいただけたりする様子を見られると、とっても励みになりますね。お客様との距離を縮めることができるスタイルなんじゃないでしょうか。

 

——お互いにメリットがあるんですね。これからはどんなふうにお店を続けていきたいですか?

大関さん:店舗を増やそうとは思っていませんので、このお店で自分の作りたい中華そばを作りながら、お客様から「来てよかった」と思っていただけるよう続けていきたいですね。これからもお客様の心に彩りを芽吹かせていけるよう、美味しいラーメンを作っていきたいです。

 

 

中華蕎麦 采ノ芽

新潟市西蒲区巻甲4158-2

11:30-14:30/18:00-20:30(月曜は昼営業のみ)

火曜休

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