金属加工メーカーが手掛ける、観葉植物とアイアン雑貨の店「SPUTTER」。
その他
2023.08.17
金属加工品の産地として全国的に有名な燕市。その燕市にアイアン雑貨をはじめとした金属加工製品と、観葉植物がコラボしたファクトリーショップ「SPUTTER(スパッタ)」がオープンしました。まるでグリーンショップのように植物で埋め尽くされた店内で、店長の小柳さんにお店や製品のこだわりについてお話を聞いてきました。


SPUTTER
小柳 裕子 Yuko Oyanagi
燕市生まれ。短大卒業後は金融機関に勤務。2018年から実家の「株式会社 稲越製作所」を手伝いはじめ、2023年にファクトリーショップ「SPUTTER」をオープン。息子の野球観戦をするのが楽しみ。
「SPUTTER」を手掛けるのは、どんな金属加工メーカー?
——とてもたくさんの植物で埋め尽くされていて、グリーンショップのようですね。
小柳さん:そうですよね(笑)。こちらは弥彦村にある「株式会社 稲越製作所」のファクトリーショップで、アイアン雑貨や観葉植物のコラボレーションをお楽しみいただけるお店なんです。
——まさかファクトリーショップだったとは。「株式会社 稲越製作所」って、どんな会社なんですか?
小柳さん:プレス加工やスポット溶接を行っている金属加工メーカーです。私のおじいさんが燕市で金属プレスをはじめたのが創業で、手狭になって弥彦に移転してからは、おばあさんとふたりで営業していました。父の代になってからは社員を増やして業務を拡張しまして、現在は弟が3代目として代表を務めています。
——小柳さんはずっと「株式会社 稲越製作所」で働いていたんですか?
小柳さん:私は20代から40代まで金融機関で働いてきたんです。「株式会社 稲越製作所」で働きはじめたのは5年前からになります。
——「株式会社 稲越製作所」には入ってからは、どんな仕事をされてきたんでしょうか?
小柳さん:おじいさんの頃から下請け業務が主な仕事で、製品の一部だけを作ってきたんですが、弟の代になってからは「自社製品を売り出してエンドユーザーとつながっていきたい」という思いがあったんです。私はそちらの企画開発をやらせてもらっていました。

——どんな製品を開発されたんですか?
小柳さん:弟が異業種交流会で知り合ったプランツギャザリングの先生とのコラボで、根のついた植物を使って花束やブーケを作るためのスタンドを作りました。先生はずっと作りたいと思っているスタンドがあったものの、小ロットで作ってくれるところがなかったので、ずっとそういうメーカーを探していたみたいなんです。

——この製品はどなたが作っているんですか?
小柳さん:実は私が作っているんです。会社の金属加工には機械を使っているので、手作業の溶接は行っていないんですよ。だから自分で調べたり、知り合いに教わったりして、全身を火花で火傷しながら作り上げました。溶接のときに飛び散る「火花」が「SPUTTER」の由来になっているんですよ(笑)

いろいろな思いの込められたファクトリーショップ。
——金属製品のファクトリーショップなのに、どうして観葉植物とコラボをしているんでしょうか?
小柳さん:無機物の金属製品と有機物の観葉植物を組み合わせることで、面白いことができるんじゃないかと思ったからです。植物についてはプランツギャザリングの先生に監修をお願いしています。県央地区でこれだけの数の植物を揃えているお店って、なかなかないんじゃないでしょうか。
——確かにそうかもしれませんね。これだけ植物があると、買うときに迷っちゃいそうですね(笑)
小柳さん:迷うことも含めて、選ぶ楽しみを感じてほしいんです。「どんなものが好きなのか」「どんなものが欲しいのか」を考えて決めることで、より自分を知ることができると思うんですよ。

——アイアン雑貨をはじめとした金属加工製品には、どんなこだわりがあるんでしょう?
小柳さん:こだわりというわけではないんですけど……私は溶接職人として長年やってきたわけではないので、正直言って綺麗な仕上がりではないんです(笑)。溶接部分が凸凹していたり、足が曲がっていたり……。でも植物だってひとつとして同じ形のものはないので、金属製品もすべてがオンリーワンでいいのかなって思っています。職人には出せない味わいを楽しんでもらえたら嬉しいですね。
——手作り感のある製品なんですね。ちなみに、こちらは以前どういった建物だったんでしょうか?
小柳さん:築50年の廃工場をリノベーションした建物なんです。工場の雰囲気をそのまま生かすことにこだわりました。

——どうして工場の雰囲気を生かすことに?
小柳さん:工場って「暑い」「寒い」「危ない」っていうイメージがあって、最近は勤めてくれる人が少ないんです。そんなイメージを払拭するためにも「工場って、こんなに自由なものづくりもできるんだ」っていうことを発信して、もっと身近に感じてもらいたいんですよ。
——なるほど。そんな思いも込められていたんですね。最後にこれからやってみたいと思っていることはありますか?
小柳さん:秋から障がい者施設の子どもたちが作った、トイレットペーパー、付箋、メモ帳を販売させていただく予定なんです。少しでも社会貢献ができたらという思いもありますけど、子どもたちから受けるインスピレーションっていうのは素晴らしいんですよ。コラボすることで、こちらも良い刺激をもらいたいと思っています。

SPUTTER
燕市吉田幸町6-12
080-7166-0770
10:30-18:00
火水曜休
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