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大切な人に想いを伝えるシルバーリングを、手作りできる工房。

自分でブライダルリングやシルバーリングが作れちゃう。

新潟市東区の住宅街にあるごくふつうの民家に「Atelier Tonton」と書かれた看板が下がっています。「アトリエ トントン」。小さなジュエリーショップなのですが、実はブライダルリングやシルバーリングが手作りできる工房でもあります。宝石鑑定士の資格を持つオーナーの織田さんに、シルバーリングの作り方を教わりました。

 

アトリエ トントン

織田健 Takeshi Oda

1974年新潟市生まれ。東京の高級時計店勤務時に宝石に興味を持ち、GIAに通って「GIA G.G.」修了証書を取得。その後「I.G.I.」でダイヤモンドグレーダーを経験し、新潟に戻って「アトリエ トントン」をオープンする。ボードゲームの販売やイベントも主催している。凝り性で几帳面なところのある。

 

腕時計好きから、宝石好きへ。

もともと腕時計が好きだったという織田さん。東京の高級時計店に勤めていたとき、宝石も一緒に扱うことが多く、勉強しているうちに宝石の方に興味が移っていったのだとか。その後、御徒町(東京)にある「GIA 東京キャンパス」という専門の教育機関に通い、宝石について深く学んだ織田さん。そこで「GIA G.G.」という宝石業界でも権威ある資格のひとつを修了します。その後、「I.G.I.」という会社でダイヤモンドの「グレーダー」という仕事に就きます。(「グレーダー」というのは、宝石の科学的検査をして分析結果の証明書を発行する仕事です。この結果が宝石の品質や価値を決めるといっても過言ではありません。)いつのまにか宝石の専門家になった織田さん。宝石鑑定の仕事をやりつつ、奥さんと一緒に趣味としてジュエリー作りを習い、地元の新潟に帰ってお店をオープンすることにしたのでした。

 

カップルが記念に贈り合う、ペアのシルバーリング作り。

「アトリエ トントン」では、ダイヤモンドの販売をはじめ、ブライダルジュエリーのセミオーダー製作を受け付けています。この工房の一番の特長は、誰でも「ペアリングが手作りできる」ということ。シルバーリングを自分たちの手で作ることができるのです。カップルが記念日などに訪れて、お互いに相手に贈るリングを作る。そんなお客さんがたくさんやってきます。中には、行き先を告げずに恋人を連れてきて、サプライズプレゼントとして指輪作りを体験するカップルもいるとか。みんな楽しんで作って満足して帰っていくそうです。今回はそんなシルバーリングの作り方を実際にちょっぴり教えてもらいました。ちなみにリング作りのコツは、あせらず、ゆっくり作ること。お互いに相手のリングを作るときは、相手への想いを込めて丁寧に作るようにしましょう。

 

 

最初に作りたいリングのタイプをサンプルから選びます。
指の大きさを合わせ、リングサイズを決めます。
タイプやサイズに合わせ、材料の太さや長さが変わります。
シルバーリングである証明の「silver」という刻印を打ちます。
ペンチを使って材料を曲げ、切り口を合わせて楕円を作ります。
「ロウ」と呼ばれる融点の低い銀をひと切れ用意します。
リングの切れ目に「ロウ」を置きバーナーで炙って溶かします。この際、強めの火力でさっと炙るように気をつけます。
芯金に通して木槌で軽く叩き、真円にします。
なでるように、やさしくヤスリがけをします。
ヤスリがけが終わったら、ヘラでリングを磨きます
磨き布で仕上げ、洗浄したら完成です。

 

 

作れるものを増やしていきたい。

現在、手作りできるのはシルバーリングのみですが、今後はゴールドやプラチナなどのリングも作れるようにしていきたいそうです。また、時間がかかるなどの理由で今はお休みしている、ペンダントなどのアクセサリー作りも再開したいと思っているとのこと。「手作りリングを体験したカップルは、記念写真を撮って画像データをメールで送ってくれるのですが、そのお礼のメールには幸せそうなカップルの姿ばかりで、自分たちも嬉しくなります」という織田さん。ぜひ大切な人と一緒に訪れて記念のリングを作ってみてはいかがでしょうか。

 

 

アトリエ トントン

050-1450-0619

10:00-17:00 無休

新潟市東区牡丹山1丁目21-12

※掲載から期間が空いた店舗は移転、閉店している場合があります。ご了承ください。
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