自然の中でくつろぎながら、阿賀野市の味覚を楽しめる「お食事処 結桜」。
食べる
2021.04.15
「結桜(ゆいざくら)」をご存知でしょうか。阿賀野市の鈴木大和園さんが五頭山麓で発見した桜の品種で、満開を過ぎると花びら全体が華麗な赤紫色に変わるんです。そんな桜の名前のお食事処が「五頭山麓うららの森」にあります。その名も「お食事処 結桜」。五頭山や村杉温泉に近く、休日には自然や温泉を求めてやってくるレジャー客で賑わっています。なぜここでお食事処を始めることになったのか、店主の髙橋さんにお話を聞いてきました。


お食事処 結桜
髙橋 公衛 Kouei Takahashi
1951年阿賀野市(旧笹神村)生まれ。東京で10年銀行員として勤めた後、阿賀野市に戻り農協に勤務。60歳のときに定年退職し、その後はシルバー人材センターの仕事や、ポンプ場の管理をやっていた。2019年5月に「五頭山麓うららの森」内で「お食事処 結桜」を開店。以前は山歩きを趣味にしていたが、今はドライブを楽しんでいる。
地元を盛り上げたいという思いで、レストランを始める。
——今年は桜が早かったから、このへんの桜もちょっと散りかけてますね。
髙橋さん:あれだけ雪が多かったのに、桜が咲くのは早かったですからねぇ。でも、このレストランの名前にもなっている結桜は、今がちょうど見頃なんですよ。敷地内の結桜は、植えてから何年も経ってないので、まだ小さいですけどね。
——「お食事処 結桜」は一昨年に開店したばかりなんですよね。その前はどんなことをされていたんですか?
髙橋さん:私はこの辺りの農家に生まれたんだけど、高校を卒業してからは東京に出て銀行員をやっていたんですよ。まだ高卒でも銀行員になれる時代だったんですよねぇ。10年くらい銀行で働いてから実家のある笹神に戻ってきました。

——どうして笹神に戻ってきたんですか?
髙橋さん:農家の長男だし両親の面倒も見なきゃダメだから、いつかは実家に戻ってくるつもりだったんですよ。戻ってからは地元の農協で金融とか共済とかの事務仕事をやってきました。60歳を迎えた2011年に定年退職したんですけど、送別会の日に東日本大震災があったんですよ。あまりに大きな揺れで驚きましたね。
——そうか、2011年の春はちょうど震災のときでしたね。ところで「レストラン結桜」はどういういきさつで始めることになったんですか?
髙橋さん:「五頭山麓うららの森」っていう施設は、もともと阿賀野市から委託された五頭温泉旅館組合が運営していたんです。でも途中で撤退して、組合の一部の人が食堂を続けていたんですけど、それも閉鎖されることになったんですよ。阿賀野市がテナントを募集していたんだけど、なかなか出店者が見つからなくて、1年間ずっと閉めたままの状態になっていたんです。そんなある日に、知り合いから私のところに出店の打診があったんです。
——お、いきなり。それで引き受けることにしたんですね。
髙橋さん:私は飲食業なんてやったことがなかったから不安はあったんだけど、妻が阿賀野市の観光施設で飲食業をやってきた経験があったので、「それじゃあ一緒にやってみようか」ってことになったんです。でも一番大きかったのは、地元が活性化するお手伝いをしたいっていう思いですね。「誰もやらないなら自分がやってみよう」って思いました。

阿賀野市の食材や製品を使った、おすすめメニューを教えて。
——「お食事処 結桜」のメニューは、どんなところにこだわっているんですか?
髙橋さん:併設して農産物直売所もある観光施設ですから、阿賀野市の農産物や製品をアピールしたいっていう思いはありますね。だから料理にも積極的に使わせていただいています。野菜はもちろん地元生産者から仕入れていますし、お米は私の家で作っている自家栽培米です。麺は「めんつう」、肉は「佐藤食肉」、豆腐は「川上とうふ」というように、地元企業とのお付き合いも大切にしています。
——地元にこだわったおすすめメニューというと、どんなものがありますか?
髙橋さん:一番おすすめなのが「白鳥美人」ですね。阿賀野市のB級ご当地グルメとして、一時はいろいろなところが提供していたんですが、今では「お食事処 結桜」でしか食べられません。米粉で作られたうどんを、豆乳を使った真っ白なスープを絡めて食べる料理です。麺の上には瓢湖の白鳥をイメージした、有頭海老と大葉の天ぷらを乗せてあります。豆乳スープのあっさりした味わいと、米粉麺のつるつるもっちりした食感を楽しんでいただけます。

——見た目もインスタ映えするし、薬味を入れると味変も楽しめるんですね。他にもおすすめはありますか?
髙橋さん:「三角あげ定食」もヘルシーで女性のお客様に人気があります。地元の「川上とうふ」で作っている木綿豆腐の三角揚げをメインに、十八穀米で召し上がっていただく定食です。その他にも「うららカレー」「しょうゆラーメン」も人気がありますね。それからお弁当の販売もやっていますので、ハイキングのお供に買っていかれるお客様も多いです。


気軽に立ち寄れてゆっくり過ごせる場所を目指す。
——レストランを始めてみて大変なことってありますか?
髙橋さん:それはまあ……お客様が少ないときは困ったなぁって思いますね(笑)。自然や温泉を求めてくるリゾート客が多いせいか、客足が天候に左右されるんですよ。雨が降るとお客様も減るし、晴れると増えるんです。でも、どういうわけか金曜日はお客様が少ないんですよね。だから金曜日は「ごはん大盛無料」のサービスをやっています(笑)

——金曜日だけお客さんが減るっていうのは謎ですね(笑)
髙橋さん:でも、お客さんから「落ち着いてゆっくり過ごせた」「来てよかった」っていう声が聞けたときはやっぱり嬉しいですね。今後も気軽に立ち寄れて、皆さんがゆっくりくつろいで過ごせる場所を提供していきたいです。そして来てくれた皆さんに、楽しい思い出を作っていただけたら嬉しいですね。

地元の五頭山麓を盛り上げようと、髙橋さんが奥さんと一緒に始めた「お食事処 結桜」。明るく開放的な店内からは、満開を過ぎた桜の花が綺麗に見えていました。ここでしか食べられない阿賀野市のB級ご当地グルメ「白鳥美人」をはじめとしたメニューを楽しみに、ドライブがてらぜひ立ち寄ってみてはいかがでしょうか。これからの季節はもっと豊かな自然が楽しめると思いますよ。
お食事処 結桜
新潟県阿賀野市村杉3946-163うららの森
0250-61-3511
9:00-17:00
火曜休
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