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新潟では珍しい鶏白湯ラーメンを味わえるお店「中原」。

ラーメン店の多い新潟ではいろいろな種類のラーメンを食べることができますが、そんななかでもちょっと珍しいのが「鶏白湯ラーメン」。今年3月、新潟市中央区の米山にオープンした「中原」は、埼玉の人気店直伝の鶏白湯ラーメンを提供しています。今回はオーナーの中原さんにお店のこだわりや今後の予定を聞いてきました。

 

 

中原

中原 慶人 Yoshihito Nakahara

1983年東京都生まれ。東京の調理師専門学校を卒業し、中華料理店やラーメン店で経験を積む。埼玉の「麺屋時茂(めんやときしげ)」で鶏白湯ラーメンを学び、2023年3月に新潟で「中原」をオープン。趣味はサッカー観戦で、今後はアルビレックス新潟を応援していきたいと語る。

 

埼玉の鶏白湯ラーメンと出会い、新潟でお店をオープン。

——まずは中原さんとラ—メンとの出会いから聞かせてください。

中原さん:僕はもともとラーメンが好きだったんです。小さい頃から料理も好きで、母親の手伝いをしていたので、将来は中華料理かラーメンを作る仕事をしたいと思っていました。それで調理師専門学校で勉強してから中華料理店に勤めたんですけど、自分のやりたいこととは違うと感じたので、今度はラーメン店で働くことにしました。

 

 

——ラーメンを作る仕事は面白かったですか?

中原さん:面白かったですね。あるとき、埼玉にある「麺屋時茂」というラーメン店で鶏白湯ラーメンを食べて、あまりの美味しさに衝撃を受けたんです。自分でも鶏白湯ラーメンを作って多くの人に食べてもらいたいと思って「麺屋時茂」で働かせてもらおうと考えました。

 

——それで修業することになったんですね。

中原さん:そのつもりだったんですけど、オーナーがとてもいい人で「フランチャイズ店だといろいろな縛りがあるから、独立して自由にやった方がいい」と言って、スープをはじめとした鶏白湯ラーメンの作り方を教えてくれたんです。

 

 

——でも、どうして新潟でラーメン店をオープンすることになったんですか?

中原さん:新潟には専門学校時代の友人がたくさんいて、年に一度くらいは遊びに来ていたので、ラーメン人気が高くて美味しいラーメン店がたくさんある地域だということを知っていたんです。しかも僕がやりたいと思っている鶏白湯ラーメンの店はほとんどなかったので、新潟で挑戦してみようと思いました。

 

——新潟に来てみて、どんな印象を持ちました?

中原さん:下見のために来たのが大雪のときで、その後本格的に移住してきたときも大雪だったので、やっぱり雪が多い地域なんだなと思いました(笑)

 

——いきなり新潟の冬の厳しさを体験したわけですね(笑)。お店をオープンするまでには大変なこともあったんじゃないですか?

中原さん:初めて住む土地だったので業者のあてもなくて、探すのに苦労しましたね。でもいろいろな人に助けていただきながら、なんとかオープンすることができました。

 

トッピングはレタスやレモン! 女性にも嬉しいラーメン。

——中原さんが作るのは、「麺屋時茂」直伝の鶏白湯ラーメンなんですよね。どんなところにこだわったラーメンなんでしょうか。

中原さん:いちばん大変なのはスープ作りなんです。鶏を7〜8時間焚き続けるんですけど、15分に1回はかき混ぜないと鶏ガラが鍋の底で焦げ付いてしまうんですよ。重労働な上に原価もかかるので、鶏白湯ラーメンを作る店が少ないんだと思います。でも、そのおかげで濃厚かつクリーミーなスープが出来上がるんです。

 

 

——他にもスープ作りで苦労することはありますか?

中原さん:作るときの苦労というより提供するときに工夫していることなんですけど、鶏白湯スープは冷めやすいので、冷めにくいように深めの器でお出しするようにしています。同じ理由で「つけ麺」は固形燃料を燃やすコンロでスープを温め続けているので、あつあつのまま召し上がっていただけるんです。

 

 

——トッピングもラーメンではちょっと珍しいものですよね。

中原さん:スープが濃厚ですので、さっぱりしたトッピングでバランスを取るようにしてています。「塩鶏白湯」には山盛りのレタスを乗せていてサラダ感がありますし、スープにはゆずも入れています。チャーシューは鶏の胸肉を使っていて、脂身が苦手な方でも安心して召し上がっていただけるんです。「鶏白湯つけ麺」もほうれん草の他、薬味として刻み玉ねぎとレモンをお付けしています。

 

——レ、レモンですか?

中原さん:最後の方に絞っていただくと、さっぱりした味に変わって食べやすくなるんですよ。どのメニューもヘルシーで女性受けする味なので、ひとりで来られる女性のお客様も多いんです。

 

——へぇ〜、オススメの食べ方って他にもありますか?

中原さん:残ったスープに半ライスを投入して、少しだけニンニクを足して食べていただくと、おじやみたいで美味しいんですよ。特に「つけ麺」にオススメしたい食べ方ですね。

 

 

——それは間違いないヤツですね(笑)。今後はメニューを増やしていく予定ってあるんでしょうか?

中原さん:オペレーションに慣れてきたら、醤油味のラーメンやまぜそばもはじめたいと思っています。あと夜の時間帯に来客数が少ないので、お酒を楽しみたい方のためのおつまみを充実させていこうと思っているんです。けやき通りにはたくさんの居酒屋さんがあるので、〆のラーメンを食べに来ていただけると嬉しいですね。

 

——ありがとうございました。最後に何かひと言あったらお願いします。

中原さん:うちの店は駐車場がないので、お車で来られた方には近所のコインパーキングをご利用いただくことになるんですが、駐車券や駐車証明書をご提示いただければ100円キャッシュバックさせていただきますので、ぜひお気軽にご来店ください。そして、ぜひ一度鶏白湯ラーメンの美味しさを味わっていただきたいです。

 

 

 

中原

新潟市中央区米山4-19-11ホワイトハウス1F
070-4700-2302

11:00-14:00/17:00-21:00

不定休

※掲載から期間が空いた店舗は移転、閉店している場合があります。ご了承ください。
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