他にはない驚きのラーメンに挑戦する「麺匠MAJIDE」。
食べる
2024.02.15
JR新潟駅南口エリアに「麺匠MAJIDE(メンショウマジデ)」というお店があります。オープン以来、この店名にはどういう意味があるのかずっと謎だったのですが、今回の取材で店名に込められた思いを知ることができました。店主の竹前さんに聞いた、ラーメンへのこだわりをお伝えします。


麺匠MAJIDE
竹前 賢二 Kenji Takemae
1975年新潟市北区生まれ。15歳のときラーメン店で働きはじめる。ホテルや中華レストランで経験を積み、2020年に「麺匠MAJIDE」をオープン。ラーメンは食べることも好きで、新しい店には必ず食べに行っている。
人気のなかったラーメン店を担々麺で立て直す。
——竹前さんはいつからラーメンの仕事をされているんですか?
竹前さん:15歳からラーメン店で働いています。
——早っ(笑)
竹前さん:子どもの頃から料理が好きで野菜炒めなんかをよく作っていたので、親の勧めもあってラーメン店で働くことになったんです。そのお店は担々麺や四川料理を売りにしていました。
——その頃からすでに担々麺を作っていたんですね。
竹前さん:そうですね(笑)。ある程度できるようになってくると、もっと本格的な中華料理の技術を身につけたいと思うようになったので、ホテルに就職して中華料理の修業をはじめました。
——ホテルでの修業はいかがでした?
竹前さん:今の時代では考えられないような厳しさでしたね(笑)。優しく教えてはくれないから、上司や先輩の料理を見ながら覚えるんです。質問なんてしようものなら怒られますからね(笑)。でもその頑張りが認めてもらえたので可愛がってもらえましたし、6年で花形の鍋場を任せてもらえるようになりました。

——本町にある人気ラーメン店でも店長をされていたんですよね。
竹前さん:はい、でも最初は人気が伸び悩んでいたんですよ。「もっと若い人にも受け入れられるような今風の店にしてほしい」と誘われて、店長として店を任せてもらうことになりました。
——テコ入れのために呼ばれたわけですね。
竹前さん:最初は落ち込んだ人気を回復するのが本当に大変でした。3年かけてメニューを含めた経営の見直しをして、人気店になるまでに7年かかったんです。
——どんなふうに見直しをしたんでしょうか?
竹前さん: 3種類の担々麺をメニューに加えたんです。それが好感触だったのでもっと増やしちゃおうということになって、15種類の担々麺を看板メニューにしたら、これが爆発的に当たったんですよね。

「麺匠MAJIDE」という店名に託した思い。
——独立して「麺匠MAJIDE」をオープンされたのは、その後ですか。
竹前さん:2020年の3月にオープンしました。
——「MAJIDE」っていう店名がユニークですけど、どういう意味が込められているんですか? ずっと気になっていたんですよ。
竹前さん:他にはないようなラーメンや中華料理を提供する店にしたかったので、みんなが「まじで?」って驚いてくれるように店名を「麺匠MAJIDE」にしました(笑)。昼はラーメン店、夜はラーメン居酒屋として営業しています。

——そういう意味だったんですね(笑)。「他にはないラーメン」というと、どんなものがあるんでしょう。
竹前さん:担々麺ひとつとってみても、オリジナルのラー油を使っているので、辛味よりもスパイスの香りが感じられる味になっているんです。他にもステーキ風にアレンジした酢豚だったり、チンジャオロースを巻いた春巻きだったり、他の店とは違った調理を心掛けています。基本は外さないようにして、常に新しいスタイルを目指しているんです。

——確かに食べたことがないようなメニューですね。ところで2020年というと……。
竹前さん:同時期にコロナ禍がはじまったんですよ。オープンしたひと月後には緊急事態宣言が発令されて、飲食店に営業制限がかかるようになりました。その間は何度もやめようと思うほど辛い思いをしましたが、なんとか乗り切ることができてホッとしています。

——本当に大変でしたね。どんなふうにコロナ禍を乗り切ったんですか?
竹前さん:テイクアウトメニューからラーメンの冷凍パックの通販まで、できることは何でもやりましたね。でも結局コロナ禍から抜ける道は見つからなかったんです。お客様が店に戻ってきたのは最近になってからです。
——コロナ禍が落ち着いたところで、最初のコンセプトにあった「他にはないメニュー」への挑戦を再開するんでしょうか。
竹前さん:そうですね。最先端のラーメンを目指して「まじで?」といわれるようなメニューに挑戦していきたいですね。

麺匠MAJIDE
新潟市中央区米山1-7-11
025-384-8998
11:00-14:00/17:30-24:00
日曜休
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