Things

色鮮やかで華やか、そして美味しい「M・cherie」のフラワーケーキ。

特別な記念日にお花やケーキをプレゼントする人は多いと思います。そのふたつが一緒になったら、最強のプレゼントになるって思いませんか? それが「フラワーケーキ」なんです。日本には作れる人がまだ少ないといわれるフラワーケーキの専門店が、今年の4月に新潟市江南区でオープンしました。色鮮やかなフラワーケーキが並ぶ「M・cherie(エム・シェリ)」にお邪魔して、オーナーの高島さんからお話を聞いてきました。

 

 

M・cherie

高島 みどり Midori Takashima

1982年新潟市江南区生まれ。父の経営する工場を手伝いながら、グルーデコ(R)やアーティフィシャルフラワーを学び教室を開く。2018年よりフラワーケーキの教室やオーダー販売をはじめ、2022年4月よりフラワーケーキ専門店「M・cherie」をオープンする。お菓子も含めてモノを作ることが好き。

 

フラワーケーキとの衝撃的な出会い。

——高島さんは今までケーキ作りの仕事をしてきたんですか?

高島さん:子どもの頃からお菓子作りが大好きで、将来はケーキ屋さんになりたいと思っていたんですが、今までは父の経営する工場で金属製の建具を製造してきたんですよ(笑)

 

——えっ、ケーキじゃなくて建具を作っていたんですか?

高島さん:はい。最初は事務仕事や図面作成をやっていたんですけど、工場を手伝っているうちに製造の仕事にも関わるようになりました。溶接なんかもできるので、このお店もほとんど自分でDIYしたんです。

 

 

——それはすごい(笑)。手先が器用なんですね。

高島さん:よく褒められます(笑)。もともとモノ作りが好きなんですよ。だからグルーデコ(R)で本格的なアクセサリーを作ったり、姉からアーティフィシャルフラワーを教わって、自分でも教室を開いたりしていました。

 

——「アーティフィシャルフラワー」って何ですか?

高島さん:生花をリアルに表現しながらも、生花にはない美しさを表現する造花のことです。姉も上越でアーティフィシャルフラワーの教室を開いているんですよ。

 

 

——確かに本物の花みたいですね……。この技術がフラワーケーキにも生かされているんでしょうか。

高島さん:そうかもしれません。私とフラワーケーキとの出会いは、Instagramの「おすすめ」に表示された写真でした。投稿されていた写真を見て、色鮮やかで華やかなビジュアルに感動して、それがケーキとして食べられるということに衝撃を受けたんですよね。自分のやっているアーティフィシャルフラワーの技術を生かしながら、ケーキ屋さんになりたかった夢を叶えてくれるものだと直感したんです。

 

——高島さんにとっては最高の組み合わせですね(笑)。でも、どうやってフラワーケーキの技術を身につけたんですか?

高島さん:日本でも珍しいケーキで、新潟には教えてくれるところがなかったので、大阪まで行って基本だけ教わりました。あとはときどき開催される勉強会に参加しながら、独学で勉強したんです。もともと手先が器用だったことや、アーティフィシャルフラワーで身につけた感覚が役に立ったと思います。

 

手間と時間がかかるフラワーケーキはギフトに最適。

——お店をオープンしたいきさつを教えてください。

高島さん:フラワーケーキの魅力を多くの人に知ってほしいと思ったので「M・cherie」というサロンを立ち上げて、体験レッスン教室を開いたり、オーダーメイドでケーキを販売したりしていたんです。でも、それでは一部の人にしか伝えられないと思ったので、誰でも気軽に訪れることができるケーキ店で、ショーケースに並んだフラワーケーキを多くの人に見てもらいたいと思ったんです。

 

——ここって、以前はベトナム料理店でしたよね。

高島さん:そうなんですよ。たまたま私の教室に来ていた生徒さんが、ここのオーナーの知り合いだったので紹介してくれたんです。当初はこじんまりとした店頭販売を考えていたんですけど、あまりにも広い物件だったのでカフェスペースも作ることになりました。いずれはレンタルスペースとして貸し出したり、このスペースを使ったイベントも開催したりしていこうと思っています。

 

 

——結構広いですもんね(笑)。オープンしたばかりですけど、お店をはじめてみて大変だと思ったことはありますか?

高島さん:もう、全部です(笑)。自分が想像していた以上に大変でしたね。だから、ケーキ屋さんにしてもパン屋さんにしても、ものをいちから作って売っている個人店の方々はすごいなって思いました。

 

——フラワーケーキってデコレーションも細かそうだから、作るのに時間がかかりそうな気がしますね。

高島さん:確かに時間がかかる作業ですね。材料に使うバタークリーム、あんこ、チョコレート、生クリームに色をつけて、口金で花の形に絞って作るんですよ。花びらも一枚一枚作るので、難しくて誰にでも作れるというものではないんですよね。だから、どうしても自分一人で作ることになっちゃうんです。

 

 

——手間と時間がかかるし、技術も必要なんですね。

高島さん:はい。だからどうしても値段は高めになってしまうんです。でも華やかで特別感のあるケーキですので、ギフトや手土産にはおすすめですね。今後はホールケーキのオーダーも受け付けはじめる予定ですので、記念日やイベントにご利用いただければと思います。

 

——わくわくする見た目はプレゼントにぴったりですよね。

高島さん:ご来店いただいたお客様が、ショーケースに並んでいるフラワーケーキを見たときに「かわいい」とか「きれい」とかいって喜んでくださる反応を見るのが、とっても嬉しいんですよ。見た目だけじゃなくて味まで褒めていただけると、もっと嬉しいですね(笑)

 

——よく見るとショーケースの中には、フラワーケーキじゃないものもありますね。

高島さん:シフォンケーキで生クリームやフルーツをサンドしたシフォンサンドです。ふわふわした生地や味が自慢なので、こちらも多くの人に食べてもらいたいんですね。いつかはフラワーケーキとは別に、シフォンサンドの専門店もオープンできたらと思っています。

 

 

——これからはどんなふうにお店をやっていきたいですか?

高島さん:新潟に住む多くの人たちに、綺麗で美味しいフラワーケーキの魅力を伝えていきたいですね。

 

 

 

M・cherie

新潟市江南区小杉4-4-5

025-250-7532

11:00-18:00

月〜木曜休

※掲載から期間が空いた店舗は移転、閉店している場合があります。ご了承ください。
  • 部屋と人
  • She
  • 僕らの工場
  • 僕らのソウルフード
  • Things×セキスイハイム 住宅のプロが教える、ゼロからはじめる家づくり。


TOP