子育てしながら仕事をしているママさんは、家族のご飯を作るのが大変ですよね。忙しくて時間がとれず、スーパーやコンビニでお惣菜やお弁当を買うことも多いんじゃないでしょうか。とはいえ、子どもにはしっかりした料理を食べさせたい……。そんなママさんの味方が新潟市東区にオープンした「お惣菜・お弁当 ohka’s(オーカーズ)」です。和食の料理経験を積んできた店主の洋輔さんと、夫をサポートする奥様の尚子さんからお話を聞いてきました。
お惣菜・お弁当 ohka’s
鷹股 洋輔 Yosuke Takamata
1981年新発田市生まれ。調理師専門学校卒業後、懐石料理店、老舗割烹、仕出し屋、居酒屋で料理人としての経験を積み、2023年に独立して「お惣菜・お弁当 ohka’s」をオープンする。
お惣菜・お弁当 ohka’s
鷹股 尚子 Shoko Takamata
1977年阿賀野市生まれ。東京の大学を卒業後、27歳で新潟に戻り会社員として働く。現在は医薬品関係の会社で働きながら、夫・洋輔さんの経営する「お惣菜・お弁当 ohka’s」を手伝っている。
——この度はオープンおめでとうございます。こちらはご夫婦でやられているんですか?
尚子さん:ふだんは夫がスタッフと一緒に営業しています。私は会社勤めをしながら、アピールが苦手な夫に代わって広報のお手伝いをしているんです。
——それで今日は奥さんも一緒なんですね。では、お店をはじめたいきさつを教えてください。
尚子さん:夫は割烹や仕出し屋、居酒屋で料理人をやってきたんですけど、最後に働いていた居酒屋が閉店することになってしまったんです。
洋輔さん:小学1年生の子どもがいるんですけど、飲食店で働いていると一緒に遊ぶ時間がなかなか取れないんです。そこで少しでも子どもといる時間が作れるよう、独立してお店をはじめようと思いました。
——なるほど。洋輔さんは今までずっと料理の仕事をしてきたんですか?
洋輔さん:小学生の頃から料理が好きでよく家で作っていました。何を作っていたかよく覚えていないんですけど、もらったまぐろの柵で刺身をつくった記憶はあります。
——そんな頃から刺身をつくっていたとは(笑)。じゃあ、最初から和食の料理人に?
洋輔さん:中華をやろうと思っていたんですけど、お酒が好きだったので居酒屋で美味しい酒の肴をつくりたいと思って、懐石料理店、割烹、仕出し屋、居酒屋で働いてきました。
——和食の修業は厳しいイメージがありますけど、辛いと思ったことはありませんでした?
洋輔さん:辛いことだらけですよ(笑)。若い頃は毎日「今日嫌なことがあったら明日辞めよう」と思いながら働いていたんだけど、そう思っているときに限って何事も起こらなかったので、そのまま働き続けてきたんですよね。「いつでも辞められる」と思えば頑張れるもんだなと思いましたし、今になると修業で身についたことは自分の財産になっています。
——厳しい修業のおかげで今があるんでしょうね。お惣菜やお弁当のお店をはじめたのはどうしてなんですか?
尚子さん:私のお友達に頼まれて、プライベートでお総菜の配達サービスをしていたんです。それをきっかけに、お総菜やお弁当のお店を必要としている人は多いんじゃないかと思いついて、昨年12月に「お惣菜・お弁当 ohka’s」をオープンしました。
——お総菜やお弁当のお店にしては広々としていますよね(笑)
尚子さん:住宅街のなかに商業施設が建ち並ぶエリアで、車の通行量も多いので商売向けの立地だったんです。元は飲食店だったのでお総菜店にしては大きいスペースなんですけど、その分イートインコーナーでお食事していただいたり、お子様連れで調理を待つお客様のためにキッズコーナーを設けたりしています。
——キッズコーナーまであるお総菜屋さんって、ちょっと珍しいかもしれないですね。
尚子さん:仕事をしながら子育てをしている、忙しいママさんたちのお手伝いができたらという思いからご用意しました。塾や習い事に子どもを迎えに行った帰りにでも、気軽に寄っていただきたいですね。
——お惣菜やお弁当のお店をはじめてみて、難しいと思うことはありますか?
洋輔さん:過不足なく商品を揃えることが難しいですね。オープン当日は商品が足りなくなってしまって、商品を作るために途中で一度お店を閉めたりしました(笑)。できるだけ売れ残りがないようにしたいけど、買いたい商品がなければお客様は帰ってしまうんですよ。そんなときは帰っていくお客様を追いかけていって、何が食べたかったのか聞きたくなります(笑)
——なかなか難しい問題ですね(笑)
洋輔さん:それを解決したいと思って、丼などのオーダー制メニューをはじめたんです。あとローストビーフなんかも、ずっと置いてあったものは食べたくないだろうなと思うので、オーダーをいただいてからご用意するようにしているんですよ。5分から10分お待ちいただければご用意できますけど、混雑時はお待ちいただくこともあります。
——まだオープンして間もないですけど、今後はどんなことに力を入れていきたいと思っていますか?
洋輔さん:節分の恵方巻き、ひな祭りにはお寿司ケーキというように、季節のイベントごとに家族で楽しめる限定メニューをご用意していきたいですね。クリスマスや年末年始のオードブルを数量限定でお受けしたんですけど、限定数に達してお断りした方も多かったので、次回はスタッフを増やしてより多くのお客様に対応できたらと思っています。
尚子さん:夫は仕出し屋でお弁当を作っていた経験もありますので、会議の席にご用意するような仕出し弁当にも力を入れていきたいんです。
お惣菜・お弁当 ohka’s
新潟市東区新松崎2-2-7 M・Kビル 1F
050-8892-7230
11:00-19:30
不定休