みんながいつも身につけている「服」。服は日常生活の当たり前の存在であると同時に、自分を表現する存在のひとつでもあります。新シリーズ『服と人。』は、新潟の街を舞台に、そこで生活する人たちのファッションと洋服にフォーカス(隔週水曜日更新予定)。 第10回に登場してくれるのは、ヘアメイクアップアーティストの佐藤圭さんです。
企画/プロデュース・北澤凌|Ryo Kitazawa
ロケーション・新潟市
Brand:
jacket – beautiful people
knit – Maison Martin Margiela
pants – COMME des GARCONS JUNYA WATANABE MAN
skirt – Y’s
shoes – Vivienne Westwood
Please tell us about your fashion:
Kei Sato
Q.ファッションは好きor嫌いですか? – K.S.好きです。小学生の頃から、服は着たいものを自分で選んでいました。よくモノクロの服装をしていたので、小学校の先生から「なんで黒しか着ないの?」って聞かれたことがあったんですけど、ただ「好きだから」って答えるような子供でした(笑)。母が買ってきた服とかも気に入らないと絶対に着ませんでした。/Q.ファッションが好きになったきっかけはありますか? – K.S.物心ついたときから好きだったのできっかけは特にないんですけど、高校生の頃に出会った「CLIMB」という洋服屋さんの存在は大きいと思います。店員のお姉さんやお店に集まる人がとにかくカッコよくて、そこでロンドンやニューヨークのカルチャーを知ることができて、その人たちとクラブやイベントに行って毎日遊んでいました。/Q.その出会いによって何か変化はありましたか? – K.S.コミュニティが一気に広がりましたね。それまでは学生の知り合いしかいなかったんですけど、いろんなところで遊ぶようになってから、音楽、洋服、美容室の人たちと深く関わるようになりました。今の仕事ができるのは当時出会ったコミュニティのおかげだと思っています。/Q.KEIさんにとってファッションとは? – K.S.ありきたりな言い方になってしまいますが、自己表現ですかね。これは私にとってすごく大切なことです。モデルさんに初めて会ったときに、すっごいダサい格好していたら「おや?」ってなるじゃないですか(笑)。でも、カッコいい服装していたら「この人に任せたら安心だな」と思ってもらえるし、信頼を得るためにも欠かせない存在ですね。/Q.ファッションを好きになってよかったことはありますか? – K.S. 趣味嗜好が近い人や、深い部分で共感し合える友達が増えました。すべてを分かり合える人ってなかなかいないと思うんですけど、「この話題はこの人!」っていう出会いがあると、表面的なものにとどまらない深い話までできるんですよね。これまで映画、本、食、いろいろ関心を持ってきましたけど、いまは電磁波に興味があります(笑)。