みんながいつも身につけている「服」。服は日常生活の当たり前の存在であると同時に、自分を表現する存在のひとつでもあります。新シリーズ『服と人。』は、新潟の街を舞台に、そこで生活する人たちのファッションと洋服にフォーカス(隔週水曜日更新予定)。 第13回に登場してくれるのは、ハンバーガー店「LEATHER TRAMP KITCHEN」でシェフをされている宮澤惇さんです。
企画/プロデュース・北澤凌|Ryo Kitazawa
ロケーション・新潟市
Brand:
outer – ESSAY
tops – used
pants – ESSAY
shoes – Hender Scheme
Please tell us about your fashion:
Atsushi Miyazawa
Q.宮澤さんがファッションを意識しはじめたのはいつごろでしたか? – A.M.中1のときですかね。当時スケボーをやっていたこともあって、自然とスケーターっぽい恰好をしていました。最近はあまり読まなくなったけど、そのころはストリート雑誌をとにかく読んで、イケてる着こなしを真似ていました。それから段々と他のものも読むようになって、聴く音楽の幅や服の系統も広がっていきましたね。服は、いろんなジャンルをひと通り試したと思います。/Q.いまはどんな合わせ方を? – A.M.いまはブランド物のなかに、あえて古着や色物のアイテムをミックスさせるスタイルが好きです。古着にはその時代にしかないパーツもあるし、特に色のあるものを入れることで意外な組み合わせも見つかって面白いんですよね。/Q.コーデを組むとき大切にしていることはありますか? – A.M.流行りどうこうじゃなくて「自分がいいと思うもの」を着るのが、僕は一番カッコいいと思っています。いまは個人の考えが発信しやすい時代になったから、ファッションについてのいろんな意見が溢れているけど、服は自分を表現してくれるものなんだし、みんな自分が好きだと思えるもので楽しめば、それでいいんじゃないかな。/Q.洋服を選ぶとき参考にしている人やものはありますか? – A.M.仲間の服屋さんからもらうアドバイスはすごく参考にしていますし、あとは映画ですかね。僕は古い時代の映画も観るんですけど、時代ごとの着方や色使い、カルチャーのルーツを知ることができて面白いです。/Q.普段のお仕事の中で、ファッションについて感じたことがあれば。 – A.M.僕は普段ハンバーガー屋で働いているんですけど、みんな外でご飯を食べるときって、お洒落をするじゃないですか。家族とか友達と一緒のときがあれば、例えば、もしかしたら恋人になり得る人と一緒に行くこともあったり。当たり前のことかもしれませんけど、それって、飲食をするために洋服がある、ということでもある気がするんですよね。そんなことを感じています。それと、店に来たお客さんに「それどこの服ですか?」って聞いたところから会話が弾んで仲が良くなるなんてこともあります。