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Fashion Snap 服と人。:#20 矢口裕子

みんながいつも身につけている「服」。服は日常生活の当たり前の存在であると同時に、自分を表現する存在のひとつでもあります。シリーズ『服と人。』は、新潟の街を舞台に、そこで生活する人たちのファッションと洋服にフォーカス(隔週水曜日更新予定)。 第20回に登場してくれるのは、新潟国際情報大学で教授をされている矢口裕子さんです。

 

企画/プロデュース・北澤凌|Ryo Kitazawa
ロケーション・新潟市

Brand:
jacket – Abercronbie&Fitch
T-shirt – Strand Book Store(書店オリジナル)
skirt – Peruvian Connection
shoes – Unknown(made in Italy)

 

 


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Yuko Yaguchi

 

Q.ファッションにハマったきっかけを教えてください。 – Y.Y.私が大学生のころにやってきたDCブランドのブームですかね。そのころ地元の池袋西武や渋谷のパルコはデザイナーズブランドで大いに盛り上がっていて、独特の熱気に包まれていました。幼少期からファッションに興味はありましたが、誰もがファッションに敏感になる学生の時期を過ごした、あの時代と場所の影響もあったでしょう。あとは「フェミニストはオシャレをしてはいけない、化粧をしてはいけない」という昔の雰囲気への違和感というか、抵抗の意識もあったかもしれません。/Q.特に好きだったブランドはありますか? – Y.Y.「Comme des Garçons」かな。「カラス」や「ボロルック」から始まりながら変わり続ける自由な表現が常に人々を魅了しているところが素敵ですよね。/Q.矢口さんにとってファッションはどんな存在ですか? – Y.Y.やっぱり一種の自己表現であり、自分の持っている一定の美意識を伝えることができるツールだと思っています。/Q.今日のスタイリングにはどんな想いが込められているんですか? – Y.Y.「ジェンダー論の研究者」として出るので、その点を踏まえたスタイリングにしました。Tシャツには「読書をする女性は危険だ」という強めのメッセージが書かれているのですが、そこにあえてスカートを合わせることで「ハード」と「ソフト」のマリアージュを試みました(笑)/Q.ジェンダー論の教授から見て、近年のファッションについてなにか感じることはありますか? – Y.Y.何年か前の「Dior」のコレクションで「WE SHOULD ALL BE FEMINISTS」と書かれたTシャツが登場しました。そこからも分かるように、近年ファッションがフェミニズムと接近し合っているんですよね。これまで「美」というのは男性が決めてきたものでしたが、これからは女性が自由にファッションや洋服を楽しみ、そこでしか得られない豊かさを感じやすくなっていくんじゃないかと思います。

About Books – Left=矢口裕子『アナイス・ニンのパリ、ニューヨーク』水声社、Right=アナイス・ニン『アナイス・ニンの日記』矢口裕子訳、水声社

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